立場を理解して感じたこと?
これから訪れる事件を考えると憂鬱ってレベルじゃ無いねって感じかな。
どうして私が松永久秀なんだろうか。世の中間違ってる。
アレか。伊達政宗から竜の爪を貰うだけの簡単なお仕事ってか。
まあ確かにあの刀にそそられるものはあるけど爆死とかしたくないんですが。
どうにかならないかな。どうにかしないといけないのは私か。
何でいきなり平成のボンボンが難易度高い所に生まれないとならないんだ。
訳がわからない。
……と、脳内で愚痴る位は許して頂けないかな。

「……はあ」
「如何なさいましたか?」
「いや、何。最近良い物を手にいれた輩は居たかと考えていただけだ」
「左様でございますか」

そんなに恐々としなくても取って食ったりする気は無い。
けれども三好三人衆は揃って全員私に忠誠誓っている。
私の何処が良いのやら。皆目見当がつかないが。
この体の元の持ち主のカリスマとやらに惹かれたのか、はたまた人が言うところの運命とかいう忌々しいものなのか。

ふっ、と短く息を吐くと三好(……長男だったか?)の肩が少しだけ震えた。
周囲の人間によると私は極悪人らしいので殺されるとでも考えているのだろうか。
払う報酬に対して中々良い働きをしてくれる三好に対して私は不信感や嫌悪感は抱いていないのだが。
まあ逆に細かく説明出来るほどの関心を抱いている訳でもないが。
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