小さな頃から私はポケモンが好きで、小学生…いや、幼稚園の頃から好きだった。
ゲームボーイの中小さなキャラクターが動き回る姿(あの頃は今みたいに立体感も色も全然なくて…それでも本当に楽しかった)冒険への高揚に感動。全てがワクワクした。
こんな風に私自身が冒険出来たらと感じた事も一度や二度ではない。
それは子供…いや、人間として当然の感情だと思っている。
しかし、成長と共にそれは有り得ないという現実を見るというものが大きくなっているのは確かだった。

それでも私は高校生になった今でもポケモンが大好きだし、今だってポケモンのゲームをやっている。
気がつくと、時間は0時きっかりになっていた。そろそろ寝なきゃ…。


「でもなぁ…このタマゴがせめて生まれてから…」

マ●ドナ●ドでもらったタマゴ。
何が出てくるかお楽しみとか…!やるしかないだろう。











「…で、なんで朝なのさ」

鳥の鳴き声がのん気に聞こえてくる。
手元のDSの画面にはレベル73まで上げられたマク●ナル●でもらったタマゴから生まれたポケモンが映っていた。
一晩にして、と考えると私がいかにポケモンが好きかをお分かりいただけただろう。
どうしよう、徹夜でポケモンやってしまった。
…とにかくやばい、色々と。
主に学校が!



「授業中寝よう、そうしよう」


とりあえず学校に向かう事にする。







「おはよー…」

ガラガラと教室のドアを開ける

「おはよー、なまえ」
「あー、政子。うん、おはよ」
「聞いてよ聞いてよなまえ!」
「あー、うん、またシロー君(芸能人)の話?」
「それもあるけどっ、今日もレッド君とグリーン君が格好よくてさあ…!!」
「…はあ?」



政子は確か…なんというかリア充な奴で、…とにかくオタクではない筈なんだ。
何がどうしてどうなった。


「ようやくポケモンの良さに気づいた…と?」
「はぁ?ポケモンって何よ?」


…は?


「ポケモンはあれだよ。ゲットだぜ!ピッピカチュウなあれだよ」
「なあに、それ?そんなの知らない」


どういう事だ?
リア充とはいえ流石に存在を知らないのは有り得ないし…。(私も彼女には語っていたのだから。私も興味の無い芸能人の話まで聞いていたのだからおあいこだ)



その時だった。


「お。お前ら何の話してんだ?」
「グリーン君っ!」
「!」



そこにはツンツン頭のライバル君らしき奴が、うちの制服を着て立っていた。


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