私は唖然とした。
…え、爆発って、…え?
某動画なら「!?」というコメントで画面が見えない勢いで焦っていた。

「風君ー!?」

確かに私はイケメン爆発しろって言った。言ったけども!

だれが本当にイケメン爆発すると想像できようか!
え、いやだって…ねぇ。


「風君ごめんなさい…っ、私…本当に爆発するとは…っ」

だんだん涙が滲んできた。
言霊って本当にあったなんてそんな。

「風…君っ…うえぇぇっ…」

しまいには涙がぼろぼろ零れる始末だ。
ごめんなさいごめんなさい、もうイケメン爆発しろなんて言いませんから…っ!

そんな事を考えていると、次第に煙が晴れていった。
そこにいたのは風君だけじゃなくて。



風君の頬にキスをしている美少女の姿があった。


「風ー、ヒサしぶりー」
「…鳴明!?」
「うん、めいめいちゃんだヨー」
「というか今の爆発は…」
「あれだヨー、サプライス」

サプライズです、とか突っ込んでる場合ではなくて。



「…し、失礼しましたあああぁぁぁ!」
「なまえさん!?」


それはそれは、風君にお似合いな美少女さんだったから。
私は思わず逃げ出した。


「なまえさ…!」
「どこいくの、風」
「離して下さい、私は…」
「あの子…風のなに?」
「…彼女は」
「鳴明を置いてどこに行くの。鳴明は、風の婚約者なんだよ…?」


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