「…あ」
なまえさんだ。
彼女の教室の前を通ると、席に座ってる所が見えた。
ドアの窓ごしに見ていると、彼女の友人の方がこちらを見た。
「…え」
すると、ギロリと睨まれた。
…なんというか、オーラが凄い。
なまえさんに近づくなというような有無をいわさぬ雰囲気。
…何かしたでしょうか、私。
そう考えていると、睨んだ顔を少し上げて、口を開いた。
…何だろうか。
ばななのかわですべってころべ!
…という言葉の口の動きをしていて、私はますます考えてこんだ。
何か嫌われる事…。
「…あれ?」
なまえさんが何故かスリッパを履いていた。
昨日は学校に置いてかれていたのに、何故。
その考えの結論で一番最悪な場合を考えてしまい、私は少し血の気が引いたのを感じた。
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