「おはようございます」
…ん?
「もう7時ですよ。起きて学校に行きませんと」
「…ふぇ?」
「ほら、早く着替えてご飯を食べて一緒に学校に行きましょう」
目を思い切り見開いた。
何故風君が此処に?
あ、そっか。
「これ夢か」
「違います」
「幻覚か」
「現実です」
まじ?え、だって…。
「きゃあああぁぁ!」
私の今の服、中学の時のジャージ。ノーブラ。
寝癖やばい。
目脂の付いた目。
…此処、私の部屋。
因みにクソ散らかっている。
「何でいんの!?」
「なまえさんのお母様に入れていただきました」
「何やってんのお母さーん!」
ああもう、こんな事なら部屋片付けときゃあ良かった!
「…足の踏み場無いでしょ」
「あ、さっき軽く整理しましたので…」
よくよく見ると、私の部屋が心なしかスッキリしていた。
「…ちょっと風君」
「はい」
「いつから此処に?」
「30分程前から」
「すぐに起こしてよ!」
「なまえさんの寝顔が可愛らしかったのでつい」
「だー!もうホントそういうのやめて!そして私着替えるから出て行って」
大きな声で叫びながら、風君を部屋から追い出した。
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