「鬼灯様、ですか…?あれ、此処地獄?え?」
「貴方、どうして…」
「じじじ、地獄!?嫌ー!私が何したっていうんですかー!」
「それが分からないからこういう対応をしてるのです!」

ああもう、なんでこの亡者はこんなにも煩くわけがわからないのか。
段々に苛々が募っていく。

「それともこれは私の夢?それとも似た人?分んない怖いっ!これで茄子君とか唐瓜君まででてきたら完全に鬼灯の冷て…」

…この亡者は今何と。
動揺して思わず金棒を閻魔大王に向けて振り下ろしてしまう。

「「ヒイィッ!!」」

閻魔大王と亡者はハモるように悲鳴を上げたが、そのような事は今は関係無い。


「あなた、名前はありますか」
「え、あ…なまえです…、みょうじなまえ…」
「分かりました、ではなまえさん…」
「…はい」
「少しばかりお話を聞かせて頂いてよろしいですか?」


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