朝起きて、ご飯食べて仕事してご飯食べて仕事して寄り道して帰ってご飯食べてテレビ見てゲームして漫画見てお風呂入って寝て。
そんな日々は面倒ながらも心地よくもあった。
「…それをアンタって人は…っ!」
「お前は何をそんなに怒っているんだ」
…怒っても埒があかないか。
「…とりあえず元の世界に帰してもらえます?」
「無理だ」
「…すみません、もう一度」
「無理だ、俺はその呪文を手に入れてないからな」
…呆れた。
呼び出した者を戻す呪文も知らずに呼び出しやがったのかこいつは。
「あなたは自分勝手すぎる」
「だからなんだ」
…ああ。
「私、あなたが嫌いです」
「そうか」
本当に私は…この人が心底、嫌いだ。
キャラクターとしてじゃなく、この人が嫌いなんだ…。
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