目が覚めるとキルア君は居なかった。


「キルア、君…?」


居ない。分かってる。キルア君は、キルア君は。


「キルア君キルア君キルア君キルア君キルア君キルア君キルア君キルア君キルア君キルア君キルア君キルア君っ!」

分かってる、分かってるんだ。キルア君は、私の前から消えたのだと。

「キルアくん…っ!」

キルア君、キルア君は自分を闇だと言ったけど、私には光だった。


「死なないよ」

キルア君、安心して。
私は死なない。
キルア君に殺される以外の死に方なら、私は生きるよ。
死ぬまで、生きるから。


「さよなら」



さよなら、キルア君。


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