「なんなら、本当に殺したっていいけど」
キルア君は泣いている私をぎゅうっと抱きしめてくれた。
「でも、お前に赤も黒も似合わないから」
「……キルア、君」
「お前は異常だけど、まだ綺麗だから」
キルア君、私は綺麗なんかじゃないよ。
キルア君の方がよっぽど綺麗なのに。
「このまま綺麗でいてほしくなっちゃうんだ」
「…キルア君」
キルア君。
キルア君。
キルア君、あのね、どうしてかな、私は君が。
「…すき」
「え?」
「…キルア君が、好き」
たとえその方法が死だとしても、君と永遠になりたい。
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