…身体中が痛い。
なんていうか、すごく高くから落ちたというか…。
「…動けない」
多分念がなければ、死んでいた。
空から落ちて、屋根を突き抜けだれかのお部屋にまっさかさま。
…屋根穴空きました。サーセン。
「あー…」
瓦礫の上で、体が動かせず、へんてこな姿勢のまま眉を眉をひそめた。
痛い。んー…、なんというか…。
「…この世界も、私を…」
「…君、ボクの家で何してるの?」
「…へ」
ギチ、と痛みと違和感を伴いながら声の方向に顔を向けると、私はこの世界にも絶望させられた。
この世界も、私を嫌うんだ。
ならば、私も。
「…嫌い」
「ん?」
「この世界も、捨てたい」
世界が私を嫌うならば、私も世界を嫌う。
「この世界…も、ね」
…ヒソカ。
この世界の…異常者で敵でありながら、この世界に…きっと愛されている者。
「あなたには一生かけても分からないわ」
目を細めてそう言うと、彼は口角をあげて「面白そうな子だ」と口にした。
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