ここはシロガネやま。
ここには、ポケモンより強いというなんだか色々危険かつ、自然の原理だのなんだのオール無視の超人がいらっしゃいます。ご存知ですか。
いやもう、あれはむしろ人間じゃないね。シロガネやまの主…は間違ってないけど、とりあえず人間じゃないよ人間じゃ。
え?じゃあ何かって?そりゃあ、あれですよ…えっと…あれ。
そうそう、化けもの…。


ゴッ。

「…レッドさん…。踏んでます」
「…何を」
「私の…頭を…」

グリグリと私の頭を踏んでいるレッドさん。
そう、彼こそ化けも…ごほん。この超絶寒いシロガネやまの主で超人なレッドさんです。
さあ、逆らえますか?
私は無理です。
あ、ちょっ、首絞めないで下さい、レッドさん。
ちょ、だから止めて下さい。止めて…。…。


「くくく苦しい苦しいです!ギブギブギブ!」
「……」


私の必死の訴えが伝わったのか、飽きたのか(恐らく後者)ぱっ、と離してくれた。た…助かった…。


「…飯」
「はっ、はいいっ!」
レッドさんのリザードンから火を貰い、薪を燃やして調理する。

「シチューでいいですか?」
「……」
「じゃあ、シチューで作っちゃいますね」

無言=肯定。
私いつの間にこんなに覚えたし…。


「ピカチュウ達にはポロックとポフィン作ってきたからね!あとポケモンフーズも…」
「ピカピカ」
「いいよぉ、お礼なんて」
「…チャッ」


ん?今、鼻で笑っ…。
聞かなかった事にしよう。
可愛いピカチュウが…そんな…ね…。


「シチューもうちょっとかかるから、ポケモンフーズと今日はポフィン。出しとくねー」
「ピカチュウ!」
「みんな嬉しい?良かったぁー」


ほらみんなエンジェル!
…だから、ほら、さっきのは聞き間違いよ…。


「…まだ」
「あ、もうできますよー」


シチューをお皿に盛って、パンを添えて献上する。(ここポイント)

それを取って、レッドさんが口に運んだ

「…」
「どうですか?」
「……ん」
「おいしいですか!?良かったー」
「……ん」
「おかわりですか?はーい。……、どうぞ!」
「……ん」
「よく食べますねー。やっぱり男の子ですね」
「……」
「あ、そうですね。成長期ですものね」
「……ねぇ」
「あ、私ですか?食べます食べます」



何 こ の 会 話 。
でも成り立っちゃうんだな、これが。



「おー、おいしいおいしい。…あ、レッドさん…」
「……」
「私いつまでこんな事(下僕的なパシリ的な)すればいいんですかね…?」
「……………………………………………………一生」
「一生!?」





遠回しのプロポーズ



「ううう嘘嘘!一生!?一生下僕?パシリー!?」(一生俺のそばにいればいい)



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遠回しすぐる^^
レッドさんはドS腹黒無口ながらもヒロインを大切にしてま……す……?…よ!!


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