私には幼なじみがいる。
名前をレッドとグリーンという。
別に髪の色が赤だったり緑だったりするわけではない。

もう一度言おう、私達は幼なじみだ。
え?しつこい?ごめんね、我慢して。ここポイントだから。

幼なじみである私達は、よく3人で寝たものだ。
お風呂やらなにやらも良くはいっていたが、今回のポイントは寝る事だ。
お泊まりも、3人でベッドにもぐって寝るのも当たり前で、幼い故になんとも思わなかった。


しかし…。



「ん…、もー朝?ー………。…ふーたーりーとーもー?なんでベッドに入ってんのばかっ!」



14歳になった今も一緒のベッドはどうかと思うわけです。
もうひとつ言うと2人共見た目は大変良いです。
いい加減幼なじみばなれしていただきたい。さっさと彼女作れよ!
私みたいな平々凡々に構うなよもう!


「…ん、もう朝か?」
「朝か?じゃなーい、グリーンのばか!」
「…うるさい」
「…うるさいじゃなーい、レッドもばか!」


「「…そんな事言うのはこの口か?」」

2人は私の口をぐにーっと引っ張る。私悪くないのに!

「いいいいひゃいいひゃいやめひぇ!」
「「やめない」」



至極楽しそうに私のほっぺたを引っ張る2人。
楽しくない楽しくない!



「もう、勝手にベッド入らないでよ!」
「…なんで」
「なんでって…、幼なじみと兄弟は違うの!」
「そりゃそうだろ、兄弟は結婚できないけど、幼なじみは結婚できるし」
「何その基準!?」
「…あー…、鈍…」
「……はぁ…」
「何!?どういう事!?」
「なんでもねーよ、…なまえ」
「なによ」
「お前が彼氏作ったら、そいつ殺るから」
「…俺も」
「はあああぁぁー!?なにそれなにそれ結婚できないじゃん!」
「いや、結婚はできるよ」
「なにそれ!私は見合い結婚より恋愛結婚派よ!」
「「……」」


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