「2月22日はにゃんにゃんにゃんの日っ!にゃんにゃんにゃんと言えばキルアちゃん!」
そう声をあげて言うと、キルアちゃんにはぁ?と言われた。
キルアちゃんは私の喫茶店に最近来ている男の子だ。可愛いからキルアちゃん。
話聞いてたら仲良くなりました!
「だって、髪ふわふわなキルアちゃんは猫みたいだし、キルアちゃん言ってたじゃん。自分は猫かぶってるって」
「だからって、にゃんにゃんにゃんと言われたらあんまり気分良くな…」
「きゃああああぁ、にゃんにゃん言ってるキルアちゃん可愛い!」
「…本当…止めて」
あれ、キルアちゃん落ち込んでる。
「はーい、よーしよし、泣かないのキルアちゃん」
「泣いてねぇよ!オレ強いんだからな!」
「はいはい」
「信じろー!」
あっはっは。キルアちゃんは可愛いなぁ。
「手を挙げろ」
ん?
「金を出せ」
あれ?
「何かキルアちゃんの声がゴツくなった」
「オレじゃねーよ」
「じゃあだあれ?」
「強盗」
ひくり、と口元が引きつる。
お隣のミケさんの次はうちかコノヤロウ。
「ねぇ、オレ助けてあげようか」
「あぶないにげてキルアちゃん」
「だからオレ強いんだって。だから倒したらおねーさん猫耳つけてね」
はあまあ助けてくれるなら猫耳くらい余裕ですな。
「はい、交渉成立ね」
にこっ、と笑うキルアちゃんはなんだかいつもよりかっこよかった。
その後、私は猫耳をつけ、キルアちゃんをキルア君と呼ぶようになった。
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