「久しぶりだねー、一緒に帰るの」
「うん、…茅琉」


今日は珍しく友人である茅琉と帰る日だった。
誰かと一緒に帰るというのはやはり安堵感がある。
それに、知りたい。
トリップしている間の事ー…。



「なんか、時間気にしてるね。どうしたの?」
「…あ、いや。なんでもないよ」
「そーう?」


そのまま茅琉とお喋りをしていると、茅琉が消えた。…つまりは。


「昨日ぶり」
「…シャルナーク」


来たという事だ。
相変わらず、シャルナーク以外は私に見向きもしない。
時折目を向けられていたとしても、それは単にシャルナークというイケメンと話している付属品を見るような視線であって…突然私が来た事に対する違和感によるものでは全くない。


「昨日の答えを教えてよ」
「………」
「…?ねぇ」
「シャルナーク!」
「ちょっと、どうしたの?」
「私、怖いよ…シャルナーク」


どうして私はここにいるの?


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