「君って、馬鹿?」
「ハハハ」


ばいばい、サヨナラ、残念でしたー!と笑って別れた翌日、私はシャルナークに腕を掴まれていた。
もういいよ、どうぞ思う存分罵って下さい。


「せっかくオレから逃げられたのに時間を変えて電車乗る事さえしないなんてさ」
「田舎だから電車少ないんです。イナズマンイレブンとダンボール戦機マン見たかったんです」
「何それ」
「アニメです」
「………録画したら?」
「リアルタイムで見るのがいいんですよ!」


…力説してどうする私。


「…あのさ、今かるーく流したけど、此処田舎じゃないよね?電車も本数あるし」
「私が乗っている電車は田舎なのです」
「は?」
「乗った時は普通の街、それは進むごとに田舎に行く電車。しかし途中はあるわけのない大都会、そして気づけばあっという間に田舎町」
「………」
「答えはなんでしょう?」


私がそう笑えば、もう30分経っていた。


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