「おっとぉー?」


ヒソカさんの方に向かっている間にまた一次試験が始まってしまった。

ううん、走ってる人が邪魔だ。
それにぬかるみが酷い。
ブーツが泥だらけになっちゃうじゃないか。


「ひぎ…」
霧も出てきたなぁと思い始めた時、ねっとりと気持ち悪い感覚がした。

…これ、絶対ヒソカさんだ。
滅茶苦茶殺りたがってるじゃんか。
…うん、なんていうか。


「無理無理無理無理絶対無理!」

文句?そりゃあ言いたかったさ!
でも、こんな気持ち悪いくらいの殺気にあてられて平然と突っ込んでく奴なんて居るもんですか。


「レオリオー!クラピカー!キルアが前に来た方がいいってさー!!」


ゴンの助言…というか間接的にはキルアによる助言が私の耳に届いた。
うん、私も前に行こうかな!
いい加減殺気で吐きそうです!

「うぷっ…」

あー、本当気持ち…悪…。
一度口元を抑え、顔を上げる。

「…あれ?」



前方を見失いました。


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