「座りなさい」

私がぼそりとそう呟くと、2人がキョトンとした顔をした。

「座りなさい」

今度は大きな声で口にする。

「先生に向かってその口の聞き方は宜しくありませんよ」
「は?」
「…どうしちゃったの?」
「どうせ先生じゃないですしいいでしょう」


私がそう言うと、2人はハッとしたようだった。


「ということは、あなた様が…」
「例の子?」
「そうですよ。いきなりこんな状況になって昨日ぐっすり眠れたとでも?私のせいですか?ねぇ」

私は怒っていた。そっちが巻き込んだくせにそんな事言われる筋合いは無い。

気づけば2人は座っていた。
クダリさんは体育座りをしていたからノボリさんに「クダリ!」と注意されていた。


「分かってくれましたか?」
「はい、申し訳ございません…」
「まぁ、でももういいです。ただ、私皆勤賞目指してたんで、授業休んで保健室来た事帰る時消してって下さいね」
「なんとかします」
「というわけで寝かせてくれます?昨日落ち着かなくって殆ど寝られてないんです」
「うん、せんせーには何とか言っとくね」
「ありがとうございまーす」


言いながら私はベッドに潜った。
んー、保健室の布団はパリッとしてるというかなんというか。
まあ私、本当に眠いんだ。
今は寝る。怒るのも疲れた。眠い。おやすみなさい。


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