「ただいまー…」

ガチャガチャと鍵を開けて家に入ると、トウヤ君とNさ…Nもただいまーと入ってきた。
うちのどこに3人も養う金があるのだろう。

とりあえず自分の部屋のドアをガチャリと開けると。

「あっ、おかえり姉さん」

そっと閉じた。
今、なんかいた。正確に言うと、ふわふわポニーテールが魅力的な美少女が居た。

「そうかこれ夢か」
「夢じゃないよ姉さん」
「ぎゃ!」

気が付くと、…あのトウコちゃんが目の前に居た。

「早く入りなよ」
「なんでトウコちゃんが此処にいるの!」
「何言ってんの。私たち姉妹じゃない」

こんな似てない姉妹が何処にいるとですかー!

「まぁ、なんというか…此処では正真正銘、姉妹だよ。姉さん」
「……はは」

うちの何処に4人も子供養う金があるんだ。
別に貧乏ではないが、決してうちは裕福というわけでもないはずだぞ。
…まあ、そういう所も「補正」がかかってるんだろうなぁ…。


「はぁ…」
「ため息なんてついてどうしたの姉さん」
「何でもないわよー、プリティートウコちゃん」


明らかに私を中心に色々な事が起きているような気がして、気持ち的には頭を抱える。


アルセウス達よ、君らは何がしたいんだい…。


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