ギラギラと目が痛い。強い紫外線に思わずしかめっ面をして、自転車置き場にいる俺の愛車、アツコ(名前)に跨る。てゆうか暑い。コンクリート溶けちまうんじゃねえの?これ。
「やすー、どこ行くの?」
「あ?コンビニ」
「ふーん…。よいしょ」
「え?誰が乗せてやるって?」
「だってチャリないもん」
「は?歩け!」
「やーだー!あつい」
渋々こいつを後ろに乗せて自転車をこぐ。あーあ、生徒指導のおっさんに見つかったら怒られるの俺なんだからな!中学のときはよかったなー。みのりちゃんにならともかくなにが楽しくて禿げた中年に個室で説教うけなきゃなんねえの?
「もっと早くこいでよ。日焼けしちゃうじゃん」
「うっせ!本来アツコは1人乗りなんだよ!」
「何何アツコって!名前?あはははは!ぶぷっ、安田きもい!ひー!お腹いたい!あはは」
「お前落とすぞ!」
「わわっやめろ!ばかやす!!」
そういってハンドルをぐらぐら揺らすとぎゃあぎゃあ喚きながら俺の背中にひっつく。てかおっぱいくっつけてくんな!暑くるしい!ばか!
でも離れなくてもいいけど!
(201008XX)