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lunch time × you !!!



昼をかるくすぎてしまった午後15時
やっと軍内の会議が終わった

自室に戻ってソファーに座り込むと、机に積まれた書類が目に入った

すこしためいき。
眉間を細く長い綺麗な指で押さえる


チカッと書類の山の隙間から光がもれる

彼女は無機質な光に手を伸ばし取り上げた



『着信あり 留守電1件』


画面に浮かぶ文字をみて誰からかを確認すると、“クラヴィン”からだった
留守電までいれるなんてよっぽどのことがあったとしか考えられない

(今日の会議でも出たあの事件のことか?)

彼女はごくりと固い唾を飲み下して、それなりの覚悟をきめ再生ボタンを押した


部屋の中には彼女しかいなかったがもし他に人がいたら立っていることも難しいくらいの緊張感が室内に張り詰めていた



『…ア? おいかかんねーぞ』

『はぁ、返してくれませんか? 彼女なら今は会議中のはずですよ』

『は? 会議? 先に言えよ』

『言おうとしたのに人の話も聞かずにそれを奪ったのは誰ですか?』

『う……、はぁ、昼飯ぐらいなら一緒に食べれるかと思ったのにな………最近あえてねーし』

『…………ふぅ、じゃあ留守電に入れればいいじゃないですか』

『はっ!! そうか、…………ゴホン、ディーラ今日の昼だけど』

ブツッ


ツーツー………


そこで留守電は切れていた…

緊張感を張り詰めていた分安心が大きかったのと、彼の、ガブの久しぶりに聞いた声が、とても、それはもうとても、懐かしくて、愛おしくて………


「2人して何をやっているんだか…」


ふいに涙が一筋伝った
誰も知らない…
あたたかくて綺麗な涙



私は戦い続けなければならない、この国のために…

でも、でももし、私が戦うのを辞めるときが来たならば、それはきっと。。。




ディーラはクラヴィンのケータイの番号を押した



~♪ プッ


「…ガブか? 私だ、遅くなったが今から一緒にお昼にしないか?」



彼の返事を聞いた彼女は、普通の恋する乙女のように微笑んだ



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