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ひとしずく、地に落ちた。
もうひとしずく、地に堕ちた。
ひとつはまっさらな色、
もうひとつは、赤い色。
ひとつは空のにおい、
もうひとつは、苦い金属のにおい。
透明なしずくは、赤に変わった。
佇む影に触れ、地に堕ちる前に。
そんなしずくを、ずっと見て居たのは
あの雨の日。
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くうはく
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