スタートラインはみんな同じだった気がするのに、どうしてこんなに差が出来てしまったんだろう。私が親に捨てられておひさま園に引き取られたのは、まだまだ幼い4歳の時だった。ちょうど同じ時期に晴矢も入ってきて、軽い人間不信だった私に優しく声をかけてくれた。

「おまえなんでいつも1人でいるんだ?」
「…ひとりがいいの。ほっといて」
「そうやって心閉じんなよ、おまえもいっしょに遊ぼうぜ!笑ってるといいことあるぞ!」

長らく人に優しくしてもらえなかった私にそれはかなり効いた。凍っていた私の心が、晴矢の優しさでじんわり溶けていくようだった。そんな晴矢を邪見にするはずもなく、同時期に園に入ったこともあり、私達は小さいながらにお互いを信頼し合えるような仲にまでなった。そしてそのまま時は過ぎ、私達は小学生になった。晴矢はその頃から風介やヒロトとサッカーをするようになった。もとから運動神経の良かった晴矢はどんどんサッカーが上手くなって、チームでもエースストライカーをやるような、そんな皆にとって欠かさない存在になった。おひさま園でもサッカーチームでも面倒見が良くてぶっきらぼうだけど優しい、皆にとって必要不可欠な存在の晴矢が、私は少し羨ましかった。それと同時に、私はそんな晴矢を尊敬していた。そして私は思った、スタートラインは同じだったのでは無く、晴矢の方が何十メートルも先だったのだ、と。


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先が見えなくなって途中放棄しました。何が書きたかったのかよくわかりませんね。いつものことなんですけどね(笑

(劣等感なんて常日頃から感じてる)
2012.07.03

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