※いろいろ捏造してます





朝学校に来て下駄箱を開けたらいつも通り落書きされて画ビョウが詰め込まれた私の上履きが姿を現した。内心呆れながら「朝からご苦労様」と小さく嘲笑し、上履きを逆さまにして画ビョウを床にぶちまけて沢山の切り傷や落書きにまみれたぼろぼろの上履きに足を入れた。ひんやり冷たい靴底の感触を感じながら私は屋上に向かった。教室に行っても虐められるだけだから行かないことにしている。今頃私の机は相当悲惨なことになっているんだろうな。それを見ても教師達は何も言わないのはきっと、こんな異常な生徒ばかりな学校でそんなことを言ったって何も変わらないと思っているから。あながち間違ってはいないし、何されるかもわからないからしょうがないと思う。私だったらこんな学校で働くのは御免だ。

ギィと錆び付いた屋上のドアを開けた。今日は私の気持ちにはそぐわない良い天気だった。私はいつもと同じく真ん中辺りまで行くと鞄を枕代わりに寝転がった。清々しいぐらい真っ青な空を見上げてひとつ溜め息をついた。いつからこんなことになったんだっけ。いや、もしかしたら最初からこうだったのかもしれない。それすら思い出せないぐらい前から私は虐げられていたのかもしれない。頬に出来たまだ新しい痣を撫でながら目を閉じた。

「『全く酷い話だよねえ、君は何も悪くないのにみんなが君をいじめるんだから』」

目を閉じた途端にどこかで聞いたことのある声が屋上に響いた。目を開けて確認すると声の主はしゃがみながら私を横から貼り付けたような笑顔で見下ろしていた。

「…球磨川、さん…?」
「『うん、当たり!そういう君はなまえさん、だろ?いじめられてるんだってね?』」

思い出した。この間副会長になったばかりの球磨川禊だ。私をいじめてる連中がいつも笑顔で近寄りがたい奇妙な奴、って言ってた気がする。確かにずっとにこにこと貼り付けた笑みを浮かべているし、括弧つけて話すから掴み所がない人だと思った。

「そうですけど、あなたには関係の無いことです」
「『まぁまぁそう言わずに。話そうよ、弱いもの同士』」

そう言って私の隣に座った球磨川禊。これが私と彼の出会いだった。



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いじめられてるなまえちゃんとそんななまえちゃんを放っておけない禊ちゃんのお話が読みたいです。ただの私得です。めだか箱はそこまで詳しくないので書く気はないです、ごめんなさい。しかし禊ちゃんが似非過ぎる…

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