短編・企画 | ナノ
青エク主(柔造の場合)



「柿が食べたい・・」
「・・・カキて、、果物の柿か?」
「うん・・」
「は?三四姉、何言うてるん??無理無理、どこかて売ってへんよ!」
「うん・・そうなんだけどね、、無性に食べたくなって・・・」


柔造の子を身ごもって、約半年になる。
所謂、安定期に入った。

妊娠して悪阻から解放されてからというもの、『無性に○○が食べたい』というのが始まった。


この間は、無性にスイカが食べたくなって、八百造さんの畑のスイカ(初物)を柔造にとってきて貰った。
(勿論、八百造さんの許可は貰ってる)

あれは美味かった・・・!
さぞかし、お腹の子も喜んでいたことだろう!!(←都合がいい)


ちなみに、衝動的に食べたくなった物を食べないと、他の食事があまり喉を通らないから困ったもので・・・

足りない栄養分は、『マタニティサプリ』という便利なもので補っているから、あまり心配なことはないのだが・・・


私が食欲を無くすと、騒ぐのは周りの家族たちである・・・。

まぁ、特に『柔造が・・』なんだけどねー・・
私をまるで「病人」のように扱うから困ったものである。


志摩家のお義母さまは、5男2女の子供たちを産んでいるからか、私を手厚く介護する柔造を見ては、背中を蹴り上げていた。

それを見て「・・・昔の俺や・・」と、八百造さんが私の横でボソリと呟いていたのが新しい記憶だ。




・・・と、話が脱線してしまった。







「・・・・柿か・・」


柿は、秋の食べ物。
我が家は、秋に収穫して冬の半ばまでいつも食べている。

干し柿もいいよね!たまに食べたくなる。



・・・しかし、さすがに今の季節は、夏間近・・!
春だったら品種改良されたものが、かろうじて残っていたかもしれないが、、


今回は、さすがに我慢かな・・

仕方ない仕方ない、と自分に言い聞かせて、100%のりんごジュースをチビチビ啜った。













それから数日後、、










「すまん、三四・・!!やっぱり、柿どこにも売ってへんかった・・」
「えぇ・・、柔造、最近何か悩んでると思ったら・・」
「そんでな、、代わりといってはなんたが、、」
「ん?柿ゼリー??」
「取り寄せ通販でも、これしか無くてな・・」


柔造の顔をよく見たら目の下に隈を作ってた。
最近は、仕事も忙しい(みたいな)のに、、心配かけちゃったんだな・・。


「ありがとうね、柔造」




柔造が買ってきてくれた柿ゼリー、




意外と美味しいものでした!




<あとがき&反省>

とっても中途半端・・!!(土下座)
なんか、付け加えようかと思ったけれど・・これ以上は無理でした・・・orz無念・・
小ネタ感覚で読んでもらえたら嬉しいな〜・・


ちなみに、柔造のその後、、、

・「滑って転んだら大変やし、風呂一緒に入るで!」とか言い出す(志摩家呆れ)
・『父親学級』に(仕事を休んで)自ら進んで参加。
・当然、出産時は立ち会う。(カメラ持参)
・当然、育休とる。(一番隊の皆に仕事押し付けて←)

→育メンのできあがり。

・志摩家の人たちは、そんな柔造を見て「呆れ→慣れ」になると思う。(→特に金造)


と、大雑把にあげてこんな感じ。。

『柿ネタ』は、私の母の妊娠時の体験談。
当時は、食べられなくて酷く辛かったそうです。
(※柿ゼリーは、本当にあります。)
ちなみに私は、週一でコロッケを食べないと無理☆、な傾向です。

ここまで読んで頂いてありがとうございました!




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