ハリポタ | ナノ
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2度目の人生も面白い。

そう思いました。


まさか、この私が魔法使いだったなんて・・

あの発明品、「魔力で動く風車」(そのまんま)は、その名の通り、魔力が無いと動かないものであった。
ちなみに、風が吹いてもピクリとも動かない。(何の為に作ったんだろう・・)

私に魔力があると分かると、家族(特におじいちゃん)は早かった。
魔法を沢山教えてくれた。

呪文だとか、変身術だとか、魔法薬だとか・・


ぁ、裏の山にあるおばあちゃんのお庭、全て魔法薬で使う植物なんだとか・・。
どーりで葉っぱの形とか見た事無い訳だよ。

純和風の家なのに、一室だけ洋間があってしかも使用感たっぷりの暖炉があった理由も分かった。


「やぁ、ミヨ!元気にしておったかの?」


暖炉から、ボフンと音を立ててアルバスがやってきた。
これが煙突飛行というらしい。
ちなみに、これを使って私の父は毎朝出勤しているんだと。

・・ということは、、父さん、魔法の世界で働いているんだな。


銀行員て言うのは嘘なんだな。


ちなみに母は全くの非魔法使いで「マグル」というらしい。
アメリカ出張から帰ってきた母に、父がずっと内緒にしていた事ー父の一族が純粋な魔法使いだと言う事ーを話した時は「魔法使いなんて素敵!なんで、もっと早く教えてくれなかったの?パパー??」と、目をキラキラさせながら父に詰め寄っていた。
てか、今までバレなかったのが逆に不思議・・

ぁ、仕事で忙しかったからか・・


最近は、学校から帰って来ると、祖父と祖母の魔法のお勉強の毎日。
クラスの女子から貰ったプロフィール帳の「習い事はなに?」という欄に「魔法の勉強」と書きそうになったのを慌てて「英会話」に直したのはついこの間の話。


そして、小学6年生の夏休み。

涼しい内に宿題終わらせておこう!と、扇風機の回る茶の間で宿題を広げていると、白いフクロウを肩に担いだアルバスがやってきた。
フクロウ連れなんて初めてだなー、と思いつつも、視線はその暑苦しいローブ・・・。


見るだけで暑いのに、「暑くないの?」て聞くと「魔法じゃよ☆」と涼しげに返されて、その魔法、絶対覚えよう!と思った。


「ナツはおるかの?」
「ぁ、おじいちゃんなら・・」
「ここじゃよ。どれ、ばあさんに麦茶でも出してもらうか」
「おぉ!ついでにソウメンも頼むぞ!!」
「・・アルバス、まだお昼じゃないよ・・?」
「ホッホッ、そうじゃった」


祖母に出してもらった冷たい麦茶をゴクリと飲みながら、先ほどアルバスからもらった『ホグワーツ魔法魔術学校入学許可証』を読み始めた。

それと、ホグワーツの(簡易)パンフレットや「写真」を初めて見せてもらった。


動いてる・・
すげー・・


写真の中の二人が若い・・!!
祖父、イケメンだったんだ!!
祖母も美人で可愛いなッッ!!


「――と、そんな感じじゃ。」
「分かった!秋人と小春さんには伝えておく。」
「アルバス、よろしくお願いしますね」
「それじゃあ、ミヨ。ホグワーツで待っておるぞ!」
「はい」


そう言って、アルバスは私の頭を優しく撫でて、再び暖炉から帰って行った。


茶の間に戻り、さて宿題!と思ったけど・・・




コレ(夏休みの宿題)、もう必要ない・・?



夜、仕事から帰った父と母に祖父と祖母がホグワーツの説明をしている横でせっせと課題を済ませる私がいた。

「さ、宿題が終わったら、次はライティングよ!三四!!イギリスの学校に通うんですもの、黒板の筆記体とか読めなかったら授業も置いて行かれますからね!!」
「(ひぃぃぃ・・、母さんの鬼ぃーー・・ッッ)」
「だから、マ・マでしょ?三四??今日から会話は英語よ!」
「(・・・なんで心読まれているの・・ッッ!!?)」

「小春、輝いてるなー・・」
「本当ね!小春さん、明日お仕事お休みなんですって」
「ぁぁ、だからかー・・」
「さて、儂も三四の為に何か作るかの」




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