ハリポタ | ナノ
17



夏休みは、アンジーとアリシアのお蔭でとっても充実したものになった。
夏祭り、花火大会、海水浴、日本観光(東京、家の近所)と、私だってここまで遊びつくしたことなんてなかったわ。
(現に、2週間で帰ってしまった彼女たちのお蔭で残りの休みは寂しかったのなんのって・・)

そんな楽しかった夏休みもあと僅か。
というか、新学期の買い物もあるから私は早めにイギリスに来ていた。
勿論、煙突飛行で一人で・・。
(前に比べたら、着地も上手になってきたと思う。)

飛行機代て馬鹿にならないんだよねー・・。
だから煙突飛行て経済的にも安心。


漏れ鍋に着き、トムさんに挨拶してから、貰った鍵で部屋にトランクを置いた。
シキをポーチ(主席のお祝いで祖父から『真・四次元ポーチ』を貰いました)
)から出して、ベッドに下ろした。
ひと撫でしてから、ダイアゴン横丁へ向かうために階段を降りて行った。
新学期の教科書などを買わなくては・・、今年は教科書も道具も多いんだよね・・。
はぁ・・と、深いため息をつきながらトボトボ降りていくと、一階が何やら騒がしいことに気が付いた。
なんだろ?と思って、みんなの視線の先をたどると、大男と眼鏡をかけた痩せた少年が漏れ鍋のお客さんたちに囲まれていて困っている様子だった。

あの大男・・

「・・・森番のハグリット?」
「ん?おお、お前さんもしかしてミヨか?」
「ぇ、何で名前?」
「チャーリーから話を聞いててな!お、こっちはハリーだ!今年からホグワーツのイッチ年生じゃ」

視線をハグリットからグイッと下げて隣の少年を見た。
体系に合わない服、割れた眼鏡、痩せて色白い肌。
・・・なんだか、大変な子なんじゃないか??

「私は、ミヨ・フジサキ。今年ホグワーツの3年生になるの。よろしくね、ハリー」
「よろしく、ミヨ。僕は、ハリー・ポッター」

ハリーと握手をしながらあれ?と思った。
ハリー・ポッターて、なんかどこかで聞いたことある気がする・・。
・・・あぁ、この間読んだ本に載ってたんだ。
確か、ポッター夫妻て凄い魔法使いだったって書いてたな。もう亡くなってしまったみたいだけど・・。
そんな両親を持つって大変だな。漏れ鍋ですらこんなに有名人扱いしちゃってるんだもん。

「ミヨ、ホグワーツは楽しい?」
「え?・・うん、そうだね!魔法を学ぶことなんて人生そうそう出来ることじゃないし。凄く楽しいよ!」
「そうだよね!!ミヨ、ホグワーツでも仲良くしてね!!」
「もちろん!同じ寮になるといいね」
「寮?・・ミヨは、どこの・・」
「すまんが、そろそろダイアゴン横丁に行かねぇといけねぇんだ。」

申し訳なさそうに口を挟んだハグリットは、煉瓦の入り口に続く扉を開けた。
横丁へ行くなら私も!と、彼らの後ろを着いて行く。
案の定、煉瓦の順番を覚えてなかったハグリットの為に私が代わりに開けたのは言うまでもないが・・。

ハリーとハグリットとホグワーツの話をしながら、私は彼らと本屋でお別れした。
教科書の量が真面目に多いために、今日は一日がかりになってしまうかもしれないから。
ハリーたちは、買い物が終わったらすぐに帰ってしまうらしいし。
だから、ここでお別れだ。

「それじゃあハリー、ハグリット!ホグワーツでね」
「うん!ミヨも!!」
「それじゃあな!!」

バイバイ!と手を振って、本屋へ入った。


今年のホグワーツは楽しくなりそうな気がする!!



<あとがき&反省>
ハリーとハグリットとのファーストコンタクト!
原作知識なしの為にジェームズとリリーは『とても有名な魔法使い&魔女』にしました。



- 50 -


[*前] | [次#]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -