ハリポタ | ナノ
14



「飛行機より時間は掛からないが・・・今回は、ハードな道だぞ。」
「ぇ・・・」
「まぁ、何事も経験だ。」


少し顔を青ざめて言った父に洋間に連れてこられた

・・なんだろう・・。
父のこういう顔をみるのは、グリンゴッツ魔法銀行トロッコに乗った時以来だ。
思わず私は、クリスマスに祖父からもらったポーチをしっかりと握り締めた。

今回の私の荷物はこれだけである。
ちなみに、この中にシキがはいっているバックもいれてある。
このポーチをもらった瞬間、ドラ●もん好きな祖父が、とうとうここまできたか・・と内心思った。

「四次元ポーチ」である。
ポケットじゃない。
ポーチである。

休暇中に祖父に聞いたけれど、意外と簡単な魔法がかけられているとか。
でも、まだ試作の段階らしく、入れられるものにも限界があるらしいから「四次元じゃない」らしい。


と、話がそれてしまった・・。



祖父と祖母がニコニコと見守る中、私は父から煙突飛行の説明を受けた。
途中2回ほど、経由しなくてはいけないらしく、最終目的地は「漏れ鍋」らしい。

・・・そういえば、漏れ鍋にも暖炉があったな・・。

「じゃあ、##NAME1##から先に行きなさい」と父に背を押されて私は緑の炎の中に立ち、父、祖父、祖母が見つめる中「漏れ鍋」と言った。





例えるならば、とても長い滑り台。

そしてあっという間に明るくなったかと思えば、ドスンッッとモロにしりから落ちた。


「痛い・・・」


尻を摩りながら、立ち上がって周りを見渡す。どこかの廃屋のようだ。誰もいない。
「うわっ、、と・・」と、暖炉から父の声が聞こえた。
こけそうになったようだ。


「ああ、三四。ちゃんと来れたみたいだな。」
「うん」



父の方へ体を向けて頷いて気がついた。

どうしてだろう。

私は、灰だらけなのに、父の服は綺麗だ。
煤なんてついてない。
「さて、もう一回中継点があるからな。」と父は、灰だらけの私の服を軽く払いながら、頭を優しくなでてくれた。

今度は、ちゃんと綺麗に着地しなくては・・。
意を決して、私は再び「漏れ鍋」と呟いた。





* * *





今度こそは・・!!と、光が見えてくると、私は足に力を入れた。
しかし、意外と足元は遠かったようで、、ズザザザ・・・と滑って、結局尻餅をついてしまった。

くそぅ・・・・
これで、尻を着いたのは3回目・・・。
さっきも失敗した。

やっぱり、スカートで来るのは間違っていたわ・・!!
お気に入りの毛糸のパンツが灰まみれじゃないか・・!!
小さくため息をついていると「おぉ!ミヨちゃんじゃないか!!」とトムさんに声を掛けられた。


何はともあれ・・・




無事に漏れ鍋に着きました・・・。




トムさんに鍵を貰った父は、部屋に着いて少ない荷物をテーブルに置いてベッドにダイブしていた。

顔色が少し悪い・・。

さっき、トムさんが「アキト・・、お前さん煙突飛行苦手だったんじゃ・・?」という言葉を聞いて納得した。

なんだか私に付き合わせてしまったみたいです、、ごめんなさい、父さん・・。
でも、煙突飛行の使い方を知ったから、これで次からは一人でも大丈夫です。

シキを鞄から出して私は一つ息をついた。




<あとがき&反省>
四次元ポーチはハー子さんから




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