ハリポタ | ナノ
13



「んー・・・」


イースター休暇で日本へと帰ってきた私は、茶の間で一枚の羊皮紙とにらめっこをしていた。
内容は、3年生から始まる選択科目の履修についてである。

科目の名前を聞いただけではよく分からないし、、あとで、父にでも聞いてみようかな・・。
祖母でもいいかな?
昔と今の授業て大して変りないよね。

と、無意味にボールペンをカチカチとしていた。


ちなみに私、ホグワーツではちゃんと羽ペンを使っています。
祖父から「インクを注ぎ足さなくてもいい羽ペン」を貰ってはいたけれど、自宅では仏にボールペンを使っております。


そんな時、居間へやってきた祖父が唸っている私を見つけて「何を迷っておるんじゃ?」と、声をかけてきた。
祖父でもいいか、と私の向かいに座った祖父に羊皮紙を渡した。
さらりと書かれていることを読んだ祖父は、私を見てニヤリと笑った。


「せっかくじゃ。全部履修したらどうじゃ?」
「ぇ?全部!?」


全部はさすがに無理でしょ・・・。
だって、「占い学」と「マグル学」、「数占い」は同じ時間て書いてあるもん!!

と羊皮紙を見ながら祖父に訴えると、再び意地悪な笑みを浮かべて
胸ポケットの中から、懐中時計を取り出した。


「これがあれば出来るんじゃ。」
「・・・懐中時計?」
「これは「逆転時計」といってな?わしが学生時代に発明したものなんじゃ。」
「へぇ・・・」


カチッと蓋を開けると、時計盤があるのかと思いきや、中には小さい砂時計がはまってあった。
祖父の説明によると、逆転時計を一度ひっくり返すと1時間前に戻るそうだ。
「試しにやってみるか?」と祖父に言われたけれど、なんだか恐いから全力で止めた。

ドラ●もんでいうタイムマシンだよね?

「何個か魔法省に貸し出しておるんじゃが、これがオリジナルなんじゃよ」と胸を張って自慢していた。
でも、確かに「タイムトラベル」て、そうそう簡単に出来ることじゃないから、マジで凄い発明だと思う。




さすが祖父だ。。




「ただいまー。お、三四!何しているんだ?」とスーツからラフな私服へ着替えた父が居間へとやってきた。


てか、いつの間にか夕方の6時になっていた。
私が休暇の時は、いつも定時であがるらしいです。




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