ハリポタ | ナノ
3



「・・・暇だ・・」


新学期も滞り無くスタートし、またいつもの様にホグワーツでの生活が始まった。

ホグワーツへの列車では、ウィーズリー兄弟たちと同じコパーメントになって(というか、1人で乗っていたら、双子が入ってきた・・。)、とっても賑やかな道中だったのを思い出して笑ってしまった。


と、いかんいかん。ここは中庭のベンチである。
慌ててにやけた顔を元に戻した。

グリフィンドールに新入生も沢山入って来たし、2年生に進学した私は先輩だ。

だから、ちゃんとしないとね。


「ミヨ!変身術の本読んでいるの?ちょっと、変身術で教えて欲しい所があったんだけど・・」
「ぁ、セド。うん大丈夫だよ。」


そう言って、セドは私の隣に座った。

この通り、私は、セドリックをセドと呼ぶ様になった。
ダイアゴン横町でアイスクリームを食べた後、「セドリックじゃなくて、セドでいいよ」と彼に言われてから、「セド」と呼ぶ様になったのだ。

でも、確かにセドの方が呼びやすいよね。



なんだかんだで変身術は、私の得意科目である。
内容は複雑で難しいけどね。
でも楽しいんだ。
授業中の実践授業で、マクゴナガル先生に褒められると、なんだか祖母に褒められた気分になるから、凄く嬉しい。
だから、楽しい。


「・・・実はね、僕クィディッチの選手に選ばれてさ!」
「え、本当に!?凄いじゃん!!」
「ありがとう!選手といっても、補欠だけどね・・」


補欠でも凄いよ!!
私なんて、絶対選手になんか選ばれないしね・・!!


「補欠と言えば、アンジーもアリシアもチェイサーの補欠になったんだった・・・」


そうなのだ。
だから、暇だったのだ。
だから、ボーッとベンチに座って変身術の本を読んでいた・・というか、ただ開いていただけなのだ。

実をいうと、アンジーとアリシアだけじゃなくて、フレッドとジョージもチームにエントリーしたから、みんな練習に行ってしまった。
リーも現在、実況席で実況している先輩が今年で卒業だから、リーがその後を引き継ぐらしく、毎日練習で忙しかったりする。

だから、暇だったのだ。


「グリフィンドールは、毎年強いからね!僕も練習が始まったら頑張らないと・・!!」
「・・・うん、頑張ってね!セド」


特に何も考えずにそう言うと、「敵にエール送ってどうするの?ミヨ。」と、クスクス笑われた。
それもそうだよねー、と私もつられて笑う。

そんな私を見たからかセドは、少し真面目な表情になって私を見て来た。


「ミヨ。僕は、ハッフルパフ寮だから、練習はグリフィンドールとは絶対被らないよ。ミヨの友達が練習で忙しくて寂しかったら、その間、僕がミヨと一緒にいるし。」


「だから、そんな寂しそうな顔しないで?」と、セドが微笑みながら優しく頭を撫でてくれた。
やっぱりセドは、優しいなぁ・・

彼には、気を使わせてしまったのかもしれない。
いやだな、、中身は私の方が年上なのに・・・。(もう、中身の年齢を数えるのやめました。)


「ありがとう、セド。」
「どういたしまして!」




今度またお菓子作って来るね!



そう言うと、セドは凄く嬉しそうな顔で「ありがとう!」と言った。




<あとがき&反省>
私は、セドリックの愛称はずっと「セド」だと思ってたんですけど、愛称調べたら実は「セディ」なんですね。
可愛過ぎる愛称なので、ここでは「セド」にします←(「セド」と呼び過ぎて逆にしっくりこないだけです・・)



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