ハリポタ | ナノ
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ガヤガヤと、とっても賑やかなダイアゴン横町。

すんごい人である。
去年は、そんなんでも無かったんだけどな・・・。

漏れ鍋でブランチを摂って、新学期の準備のために父とダイアゴン横町へやってきた。
新学期前日で、入学式前日であるからか、凄い人である。


「・・・三四、俺から離れるなよ・・。」
「りょ、了解です・・・。」


でも、ちょっと自信ない。
なんせ、私の身長は、12歳の日本人女子平均よりも低いから・・。

そう心の中で呟いた私は、父の袖を握った。






* * *







新学期の買い物も終わり、父から一冊本を買ってもらって、休憩の為にアイスクリームパーラーへと向かっていた。
「どうせ混んでいると思うから、アイス買ったら漏れ鍋でゆっくり食べるぞ?」と父に言われた。
それぐらい、今日はどこへ行っても人がいっぱいで混んでいる。
あと、時間帯もあるのかもしれないけど。

うん、今回食べるならダブルはやめておこう。
去年で懲りた。


「・・・あれ?ミヨ!!」
「ん?おぉぉ!!セドリック!!びっくりした、全然気がつかなかったよ」


すれ違う人にぶつからない様に足下ばかり見ていたから、セドリックが声をかけてくれるまで全然気がつかなかった。
同時に、セドリックの隣に居る少し太めの男性にも目がいく。

セドリックのパパさんだろうか?

私が足を止めるのに気がついた父は、「どうした?」と振り返って来た。
父が私の視線の先を辿ってセドリックと(多分)パパさんを見る。


「なんと・・!アキじゃないか!!」
「ん?・・・エイモスか?」
「久しぶりだな!!」
「っと・・、お前もアーサーみたいに、いきなり抱きつくんじゃない!!・・・エイモス、お前太ったな・・。」


おっと。
こっちも同級生同士のようです。

「僕の父さんとミヨのパパ、友達なのかな?」と、抱きあう私達の父を見て、セドリックがそう呟いた。


二人の父親の熱い抱擁が終わると、私は、ディゴリー氏に挨拶をした。

「僕たちの子供達が恋人同士だなんて素敵だね〜」と、のほほんとしているディゴリー氏に「君の息子のセドリック君は、俺の娘のミヨの学友だろ?」と、少し苛立ちを含んだ声色で言う私の父。
「今はそうだとしても、これからどうなるかわからないだろ?」と、私とセドリックにウィンクを飛ばすディゴリー氏・・・。

「あははは・・」と乾いた笑みを浮かべていると、セドリックが「ごめんね、僕の父さんいつもあんな感じで・・」と、フォローしてきた。
なんというか、、自分の父親のフォローをする息子って・・。

セドリックも大変だねー・・。
こういう小さいところから、紳士的対応が自然と身に付いたのかもしれないわ。

セドリック達も新学期の準備が終わっているらしく、私達がアイスクリームパーラーへ行く途中だったとセドリックに言うと、「いいね!アイスクリーム!!セドも食べたいだろ?」とニコニコ言うディゴリー氏。

額に手を当てて溜め息をつく私の父を見て、思わず「ごめんなさい」と日本語で呟いた。




アイスクリームパーラーは、そんなに混んでなかったです。



「ミヨちゃんは、好きな人はいないの?将来、セドのお嫁さんとかどうかな??」(ニコニコなディゴリー氏)
「ぇ・・、、」(ほっぺたにアイスをくっ付けたまま戸惑う私)

えっと、まだ12歳ですよ・・?
結婚とかまだまだ先で考えた事無いっす。

「父さん・・ッッ!!」
「エイモス・・ッッ!!」

ディゴリー氏の言葉の暴走に、私の父とセドリックが椅子から立ち上がったのは言うまでもない。


<あとがき&反省>
セドパパの年齢捏造☆




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