ハリポタ | ナノ
15



気がつくと朝になっていた。
うつぶせで寝ていたらしく、起き上がると枕に乗っていた本がずり落ちてきた。

・・・そうだ、本読んで途中で寝ちゃったんだっけ・・。

昨日は、クララ先輩に編み物を教わった後、休みの課題も終わらせねば・・と思い、重たい腰を上げて図書室で頑張っていた。
その後、『暇つぶし用』と思って借りた本があったのだけど・・これが意外にも面白かったもので、夕食後は、ずっと読んでいた。

クララ先輩はハッフルパフ寮の彼氏の元へ行ったようで・・、まぁ、今日はクリスマスだし


彼氏か、いいな〜・・
まぁ、若くなった私にはまだまだ早いか。

本に栞を挟んで、上半身を起こし、軽く伸びをした。
ちなみに読んでいた本は、アニメーガスについてのもの。

一番最初の変身術の授業でマクゴナガル先生が、猫の姿だったのには本当に驚いた。
この本によると、「当人の資質に最もふさわしいものに姿を変える事になる」から、自分で動物は選べないらしく、その言葉を見てから、私はどんな動物になるんだろうと凄く考えたのだ。

もし、猫だったら、シキの言葉が分かるだろうか?
布団からひょっこり顔を出したシキを見てそう思った。


そんな訳で今日は、クリスマスである。
もともと無宗教ゆえに、ちゃ んとしたクリスマスはやった事が無く、実はちょっとドキドキである。

服が暖まる様に、布団の中に入れておいた服を着てベッドから下りると、部屋の入口横にあるミニツリーの足元にプレゼントがいっぱい置いてあった。

「いつの間に!?魔法みたい!すごーい!!」と興奮しながら独り言を呟いたけれど、ここは魔法の世界なので当たり前だった。
ひとつひとつカードを見ながらプレゼントを開けていった。

アンジーからは可愛いアクセサリー。アリシアからは、猫のぬいぐるみ。チャーリーからは可愛い箒のキーホルダーと双眼鏡。パーシーからはシンプルな赤いブックマーカー。フレッドとジョージからは猫の形の花火(使うの勿体無い・・!!)。リーはクィディッチ関連の本。セドリックからは、猫モチーフの羽ペン。
父と母からは時計。祖父からは発明品(インクを注ぎ足さなくてもいい羽ペン)。祖母からは手作りのお菓子と頼んでいたお菓子や料理のレシピ。
あと、アルバスはアルバム(これに写真をいっぱい入れなさいというメッセージ付き)。

などなど、、
ざっと見ただけでも凄い量だ。
中には宛名の無いプレゼントもあったり、名前があっても他寮の人だったり・・、知らない人からのプレゼントもあった・・。

えっと・・
こういうのはどうしたら良いのか・・。
まぁ、とりあえず置いておこう・・。

クリスマスプレゼントなんて、いつも家族から1個貰うものだったから。こんなにたくさんのプレゼントは初めてだった。

今回、初めて海外で過ごすクリスマスと言う事で、どんなものなのか父や母に手紙で教えてもらったり、雑誌を読んだりして勉強していたのだけど、実際体験するのはまた違うと思う。



今夜のご飯が楽しみだな〜!と思いながら、私は朝ご飯を摂りに大広間へ向かった。




休暇から帰ってきたアンジーとアリシアにぎゅうぎゅうと抱きつかれ、2人に「プレゼントありがとう」といった。

「「やぁ、ミヨ!」」
「・・・・ぁ、フレッドとジョージ・・」
「プレゼント気に入ってくれた?俺たちの力作なんだぜ?」
「うん!二人ともありがとう!!可愛くって勿体無いから飾っているの」
「そういえば、ミヨから貰ったプレゼント(日本のお菓子)とっても美味しかったよ!!」
「よかった!あれは、私が作ったの。」
「へぇ〜、また作ってくれよ!」
「うん」



<あとがき&反省>
饅頭、カルメ焼き、べっこう飴、和菓子辺りを想像してくれれば・・




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