ハリポタ | ナノ
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「・・はろうぃん?」
「あら、ミヨは知らないの?ハロウィン」


そうか、今日は10月31日。
お菓子を貰えるというあのイベントか・・。
今の日本ではあんまり馴染み無かったな・・
たぶん、あと20〜30年後ぐらいには、流行りだすと思うんだけど・・
カボチャのアイスとか好きだったな・・。


「言葉は知っているよ・・でも、(今の)日本じゃ何もやらないかなー」
「えぇぇぇ!!?そうなの!?なんだか勿体無いわ・・」
「そうね、、でも、日本て面白いわ!!今度、ミヨの家へ遊びに行ってもいいかしら?」
「いいな!あたしも行きたいわ!!」


・・いいけど、遠いんじゃないか?
そう思っているのが聞こえたのか「なんとかなるわよー!」「そうそう!!」という2人の元気な言葉が部屋に響いた。

朝の準備を終えると、アンジーが「・・そうだったわ!」と私とアリシアにアメをたくさんくれた。
「双子対策!」とアンジーがウィンクしながら言っていたので、「なるほど・・」と思いながら、ポケットに詰めた。



大広間に着いて空いている席に3人で座った。
今日は、朝からカボチャ尽くしの料理だな・・・。
いつも水かオレンジジュースを飲んでいるのだけど、、今日の飲み物は、全てカボチャジュースで萎えた。
アルバスの「夜は、ハロウィンパーティーじゃ!!皆の衆、各々仮装して存分に楽しむんじゃぞ!!」という言葉で、大広間は歓声の声で沸いた。
「ふーん・・」と思いながら、カボチャのマッシュサラダを食べていると「「「トリックオアトリート!!」」」と目の前の席に双子とリーが座ったので、アンジーから貰ったすぐにアメを渡した。


「「・・ちぇー」」
「対応早いなー・・」


そう言った3人は、ズズズーとカボチャのジュースを啜っている。
・・・よく、それ飲めるよね・・・。


「当たり前じゃない!ホント、思った通りだったわ!!」
「ありがと、アンジー。助かったわ!!」
「ありがと!!」
「どういたしまして!」


「アンジェリーナの策かよ・・」とかブツクサ言いながら、フレッドはパンプキンパイを食べていた。
そのパイ美味しいのかな・・?

「今夜のパーティー、仮装してもいいんだってさ!」
「そうらしいわね!」
「皆は何着るんだ?」
「それは、夜までのお楽しみよ!!」
「なんだよー、勿体ぶっちゃってー!!」


・・・ん?
仮装?準備??


「・・・ぇ、みんな準備してたの!?」
「えぇ、そうだけど・・、もしかしてミヨ・・」
「ハロウィンて今日知ったから、何にも用意してなかったし・・・。。」
「・・・ま、まぁ、、制服でもいいらしいし、深く考えなくても良いんじゃないか?」


と、リーが苦笑を浮かべながらフォローしてくれた。
そっか、それだったらまぁいいかな!
・・というか、、


「別に参加しなくても・・」
「何言っているのよ!!」
「ミヨが参加しないんだったらつまらないな・・」
「そうだよ!!行こうぜ!!」
「んー・・」


みんなに説得(?)されていると、「郵便の時間」になったようで、たくさんのフクロウが大広間にやってきて、私の所にも1羽やってきた。
父の鷹じゃない、真っ白のフクロウ。

フクロウの足に付いてある小さな手紙を取ると、「ホー」と一つ鳴いて、前の席のジョージのベーコンを一つ持って飛んで行ってしまった。

「あいつ・・」
「あはは、ごめんごめん。わたしのベーコンあげるから」
「・・ぇ、いいよ。ミヨがちゃんと食べなさい!」


「はいはい」と適当に言いながら、視線を手紙に向けた。
誰からだろ。
珍しいなー、鷹を使わないなんて。
手紙を広げて、食事も忘れふむふむと読み始めた。


「ふふふ〜、なんだかジョージてミヨのママみたいね」
「あ、言えてる〜」
「はぁ・・!?」
「相棒がママなら・・じゃあ、俺はミヨのパパかな!!」


と、隣に座るジョージと肩を組むフレッド。
それを見たアンジェリーナとアリシアは、さっきまでの笑顔はどこに行ってしまったのか、呆れた表情になった。


「それはあり得ないわ」
「うん、ないない」
「はぁ・・!?」
「言われてやんの!」
「あはははは・・ッッ!!最高だよ相棒!!」



・・・みんなハロウィン好きなんだね!



「ぁ、おばあちゃんからだ・・」
「へぇ〜」

ミヨへ

ハロウィンのことをすっかり忘れていました。
一緒に、着物を送ります。たぶん、部屋に届いていると思うわ。
それを着て、初めてのハロウィン楽しんできて下さい。

「・・・おばあちゃん・・!!」
「何て書いてあるんだ?」
「日本語で読めないわ・・」




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