ハリポタ | ナノ
7



アンジーとアリシアが談話室で課題に追われているので、暇を持て余した私は、図書室へやってきていた。
明日はクィディッチの練習試合らしく、アンジーとアリシアはそれを見たいが為に今頑張って終わらせているんだとか。

そういえば、双子とリーも課題を頑張っていたな。
ちなみに、リーとは、最近仲良くなった黒人の同級生の男の子。
双子の悪戯仲間だと紹介された。

悪戯て、そんなに面白いかな・・?
まぁ、たまに楽しいのをやってくれるけど・・
糞爆弾は勘弁願いたいなー・・


本棚に向かって、何か面白そうな物は無いかなー?と、タイトルを英和辞典で調べながら歩いて行く。
そう言えば、魔法薬学で参考になるからオススメだよと、チャーリーに教えてもらった、あの本なんてタイトルだったかな・・?
あるかな・・?


「ミヨ!」
「・・ぇ?セドリック!」


ちょっと大きな声を出してしまって慌てて口を抑える。
司書のマダム・ピンスに睨まれる!?と思ってカウンターを見ると、珍しく奥の席に座っていた。


ぉぉ・・セーフ・・
それにしても、久しぶりにセドリックに会ったからびっくりしちゃったわ。

空いている席に二人で掛けて、カバンと辞書を置いた。


「久しぶりだね!やっぱり寮が違うとなかなか会えないんだね」
「そうだね・・、たまにグリフィンドールと合同授業あるけど、ミヨはいつも遠くにいるから、なかなか声かけられなくって・・」
「ぇ、そうだったの!?なんか、ごめんね・・」
「いいよ、大丈夫!こうして会えたんだ、今日はツイてる!」


そう言って、相変わらず爽やかな笑顔を見せてくれるセドリック。

そういえば、ハッフルパフとは何回か合同授業があったけど、なかなかセドリックと会えなかったんだよな・・。
わたしの背が低いから、かな?
皆の背で見えなかったとか??



その後、楽しく小声で会話をしながら、えへへと笑っていると、遠くでマダム・ピンスのわざとらしい咳払いが聞こえて、まずい・・と、慌てて荷物を持って立ち上がり、セドリックと図書室を退出した。


「・・そろそろ夕食の時間だね。良かったら、大広間まで一緒に行かないかい?」
「ぁ、わたし、一度寮に戻らないと。荷物が・・ごめんねセドリック。」
「了解!じゃあ、ミヨ、またね!」


バイバイと手を振って寮まで少し小走りで帰った。



あの二人、課題終わったかな?



私の後ろ姿が見えなくなるまで見送り、昨日よりも明るい顔になったセドリックが居たと言うのは、私が知らない話である。

「おい、セド!さっきまでどこに行ってたんだ?」
「部屋には居なかったよな?」
「ああ、ちょっと図書室に・・」
「・・どうした?顔がニヤケているぞ!?」
「なんでもないよ!ぉ、今日はチキンがある!!美味そう!!」
「(あれ?ちょっと、元気になった??)」
「(俺もそう思う。)」

また、洋食・・・(涙)




- 20 -


[*前] | [次#]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -