ハリポタ | ナノ
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翌朝、キングズ・クロス駅まで両親に送ってもらった。


母は、その後すぐに仕事に戻らなくちゃいけなくて、駅の入口で「体に気をつけてね」と抱きしめてくれた。


タクシーで戻る母を父と見送って「じゃ、行くか」と、駅の中に入り「9と3/4番線」まで案内してくれた。



「ここにくるのは久しぶりだな〜」と、父は私のカートを引きながら私を置いて先に柱に突っ込んで行った。


た、確かに、「9と3/4番線」ですけどね・・ッッ


シキの入ったカバンを強く抱きしめ、目を瞑り父の後を追う様に柱へ突っ込んだ。






「・・・・おぉぉ・・」


目を開けると今は珍しい・・ぁ、今の時代は前より昔だから違うか・・。
もう、ややこしいな・・。

ともかく、ダークレッドのボディーの汽車が停車していた。


汽車に見とれながら父を探す。
人はそんなに居ない。母に合わせたから時間的にまだ早かったもんなー。


「三四!こっちだ!!」と声の先を見れば、父が空いているコパーメントに荷物を積み込んでくれていた。

おぉぉ・・、荷台が高い・・。

荷物おろす時、どうしたらいいんだろ・・・。




「・・・ごめんな、三四。すぐに職場に戻らなくちゃ行けなくてな。出発まで一人で大丈夫か?」
「ありがとう、うん、大丈夫だよ!父さん、お仕事頑張ってね!!」
「ああ、それじゃ、よいホグワーツ生活を!」




軽く私の頭を撫でてから、手を振った父は音を立てて消えてしまった。



なななな、、なんだ今の技・・!!?



「・・にゃー」
「ぁ、ごめんシキ!今出してあげるから・・」


圧死してなくて良かった・・。

その後は、日本から持ってきた「イギリス英会話」を斜め掛バックから出して、出発まで時間を潰した。




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