ハリポタ | ナノ
9



フローなんとかアイスクリーム屋さんへ向かう途中、とっても目立つ赤毛の家族が居た。


凄い、、兄弟いっぱい居る・・賑やかで楽しそうだな・・


とぼんやり見ていると、一人の男の子と目が合った。
「ん?」と思いながらもじっと見ていると、隣の男の子もこっちを振り返った。


え、双子??

わぁ!双子を生で見たの初めてだわ!しかも外国人!
今の私と同い年ぐらいかな?ソックリで可愛いーね!!

「どうした、三四?」と足を止めた私を振り返る父が、私の視線の先を追って、あの赤毛の家族を見ているのがわかった。「
あの赤毛は・・」と呟くのと、家族の中の男性―多分お父さん?―がこちらに気がつくのは同時だった。


「・・アキ・・、アキじゃないか!!」
「やっぱりアーサーか・・て、うぉぉ・・ッッ」



・・大人の男性の抱擁・・
こっちは挨拶代わりみたいなもんだっけ?
それってキスだっけ??


なんてことを考えていると、赤毛の家族が近くまでやってきた。


「あなた、いきなり抱きつくなんて・・・て、アキト?あら、久しぶり!かなり痩せたんじゃない・・?ちゃんと食べているの??」
「も、モリー・・、君も変らず元気そうだね・・て、アーサーいい加減に離してくれ・・!!」
「固い事言うなよ!お前が日本へ帰ってからしばらく会ってないんだし!!」


・・・この3人は同級生なのだろうか?

3人が話に花を咲かせていると、さっき目が合った双子の一人が話掛けてきた。


「俺、ジョージ・ウィーズリーて言うんだ!!よろしく」
「ぁ、私はミヨ・フジサキです。よろしくお願いします」


とお辞儀をしたら、ジョージや他の兄弟たちからキョトンとされた。

・・・ぁ、、こっちてお辞儀しないんだっけ・・


「変なのー」
「こら、フレッド!!・・ごめんな、気にしないでくれ、俺はチャーリー、こいつらの兄ちゃんなんだ」
「・・ぁ、うん。よろしくお願いします。チャーリー」
「で、これが・・ジョージの双子の片割れ、フレッド」
「これ言うな!フレッド・ウィーズリー!さっきはごめんな」
「・・う、うん」
「あっちで本を読んでいるのがパーシー、今年ホグワーツの2年生になるんだ。」


先輩なのか。


「で、こいつがロナルド・ウィーズリー、今何歳だっけ?」
「9歳だよ。・・・ロンです。」
「で、こっちが、ジネ・・」
「ジニーて呼んで!8歳になったばかりなの!」
「了解、ジニー」
「えへへ」


可愛いな・・ッッ!!
妹が居たらこんな感じかな。
前も、今も一人っ子だったから兄弟て憧れるんだよね!!


「ミヨって日本人なの?日本てどんな所??」
「髪の毛も目も真っ黒だね!!日本人てみんなこうなのか?」
「うちのパパと仲良いみたいだけど、知り合いなのかな?」
「ねぇ、ミヨは何歳?7歳ぐらい??」

「えっと・・」

「こらこら、順番だ!ミヨが困っているだろ?」


・・チャーリーさん、すみません。
兄弟が多いと、上の人って大変なんですね。
尊敬します。

とりあえず、唯一聞き取れたジニーの質問に答えると、「「ワーォ!俺らと同じ1年生・・!!?」」やら「ぇぇぇ!!年上!?、」やら「ぇ、お姉ちゃんなのッッ!?」やら、聞こえまして、、
兄弟をまとめ上げたチャーリーもびっくりした顔をしていた。遠くでパーシー先輩も顔を上げていたし・・!


・・はい、わかっております。


日本人は童顔なんですよね?
存じております。

それに私の今の身長だって日本人の平均より少し低いし。


「じゃぁ、フレッドとジョージと同じ1年生か。俺は、今年6年生。グリフィンドール寮の監督生しているから、何か合ったらいつでも言ってくれていいからな!」


ニッと白い歯をみせて微笑んでくれるチャーリー。
日に焼けた小麦色の肌のせいか、白い歯がとっても綺麗だった。

チャーリー(の歯)に見とれていると、双子がずずいと顔を近づけて話しかけてきた。


「チャーリーは凄いんだぞ!クィディッチの選手でシーカーなんだ!!」
「くぃでっち?しーかー?」
「伝説なんだぜ!チャーリーは!」
「2年生の時に選手に選ばれて」
「この間、プロチームからスカウトも来ていて、卒業したら・・」
「はいはい、ストップ!」


次に止めに入ったのは、チャーリーじゃなかった。
パパさんのアーサーおじさんだった。

肩に手を置かれて、誰だろ?と後ろを見上げると、話が終わったらしい父がわたしの肩に手を乗せていた。
どうやら、3人の懐かしい積もりに積もった話は終わったらしい。


「さて、我々は、そろそろ帰るとするよ。アキ、今度は、噂のコハルちゃんをつれて家に遊びにきてくれ。」
「・・まぁ、その内な」
「それじゃあ、ミヨちゃん。学校では私の子供達がいるから、不安な事があったら何でも聞いてね。」
「はい」
「「ミヨ!ホグワーツでいたずらしような!!」」
「あんたたちはいいの!!」


待ちなさい!と逃げた双子を追うモリーおばさん。
溜め息を一つついて「じゃぁ、学校でな」とチャーリーに頭を撫でられた。
パーシーとロンとジニーにバイバイと手を振って、後ろに居る父を見上げた。

・・・あら、酷く疲れた顔・・・


しかし、あの元気な双子がいる学校生活・・

わたし、楽しくやっていけるだろうか・・




ちょっとだけ不安になりました・・。




「ぁ、アイス」
「・・・ぁあ、了解。俺はコーヒーだけでいいかな・・」
「(・・お疲れ様です。)」




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