私が、お風呂から上がると、パプワくんとリキッドさんが布団の準備をしてくれていた。
ぁ、ちゃんと、私が置いていった布団もある。
実は、前にパプワ島にやって来た時、この布団も一緒だった。
実家へ帰省する日、ベランダに出していた布団を取り込んで、バスの時刻まで時間があったからお日様に当たったフカフカの布団の上でゴロゴロして気がついたら寝ちゃっていて。
そして、目が覚めたらパプワハウスに居たと言う・・。
だから、なんだか懐かしい布団だ。
「お風呂いただきましたー。スミマセン、布団も敷いてもらっちゃって。」
「いいのいいの!・・・これが、ミヨちゃんの布団?」
「はい」
「ミヨは、いつもボクの隣に寝ていたんだぞ!」
「うん!そうだよね!!」
懐かしいな!
順番としては、私、パプワくん、チャッピー、シンタローさんの順だっけ。
リキッドさんが布団をくっ付けて、順番に薄手の掛け布団と枕を乗せていってくれた。
「さて、歯磨きするか。」
「まだ眠くないぞ!」
「わうわう!!」
「あーはいはい、良いちみっ子は歯磨いて早く寝る!!」
ブーブー!とパプワくんとチャッピーが抗議するも、なんだかんだで素直に歯を磨いている。
パプワくんも昔に比べて、大分素直になったな。
「はい、ミヨちゃんの歯ブラシ」とリキッドさんに渡された歯ブラシは、ピンク色で持つ部分に可愛らしい夢の国の住人が描かれたものだった。
あまりに可愛い歯ブラシだったので「使うの勿体無い・・!」と返そうと思ったけど、歯ブラシは持ってきてないので、大人しく使う事にした。
ちなみに、リキッドさんと色違いだった。
リキッドさんて、夢の国の住人とか好きなのかな?
皆で仲良く歯磨きも終わって、重ねたグラスにみんなの歯ブラシを入れた。
パプワくんとチャッピーに布団まで案内されて、懐かしい布団へと身を沈める。
「いつミヨが戻って来ても良い様に」と、毎日布団を干していてくれたらしく、敷き布団はふっかふかである。
すみません、リキッドさん。主の居ない布団を毎日干してもらって・・・。
でも、「ありがとうございます。」と、心の中で呟いて私はパプワくんの方に身体を向けて横になった。
すぅすぅと可愛い寝息を立てながら眠るパプワくん。
本当にここに帰って来たんだな、と改めて思った。
私は、「おやすみ」とパプワくんの頭を優しく撫でて、
眠りについた。
布団が違うといったって、
パプワもチャッピーも一緒だからといったって、
こんな可愛い『人間の女の子』と、一つ屋根の下寝ている。
しかも、これから一緒に暮らす。
「(ね、寝れるわけないだろ・・!!)」
と、リキッドは一人心の中で叫んだ。
<あとがき&反省>
たぶん、ウチのリっちゃんは終始こんな扱いになるかと・・
リっちゃん大好きです←