しずおコンプレックス | ナノ



◎おまけ
2011/05/14 23:43


ついったで仲良くしてくれてるお友達が、先日うpした大学生パラレルの続きがみたいと言ってくれたので、ちょこっとかいてみました。短いです。
次の日の朝のお話です。



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「………シズちゃん…」
「…ん…もう少し寝かせろ…」
「もう少しも何ももう朝の11時すぎてるんだけど…」


ガバッ
それまで惰眠をむさぼっていたシズちゃんは現在時刻を聞いたとたん、勢いよくとび起きた。

「おい…なんで起こさねぇんだよ!」
「はぁ?オレのせいにしないでよ。自分で起きなかったのが悪いんじゃん。ていうかシズちゃんが絶倫なのがいけないんだよ。何時に寝たと思ってんの。」
「だまれ」


オレもまだ若いなぁと思いながらも昨日はシズちゃんに流されて濃厚な夜を過ごしちゃったわけだ。おかげで身体のあちこちが痛い。特に腰。なのに9時にオレに起こせとか考えが甘いにもほどがある。

シズちゃんは床に転がっていたケータイを拾い上げ、中身を確認していた。横からちらりと覗いてみると、『着信18件』の文字と1通のメール。10時すぎに届いていたらしいそのメールにはシズちゃんのゼミの仲間であろう人物からの「置いてくからな!」という短い一文が綴られていた。


「さらば俺の単位…」
「はは、残念だったねー」
「手前他人事だと思って…」
「だって他人事だし?」


シズちゃんが合宿に出席できなくて単位を落とそうがオレには関係ない。
眠い目をこすりベッドから出ようとすると、腕をつかまれて体勢を崩し華麗にベッドに舞い戻ってしまった。


「オレシズちゃんみたいに暇じゃないんだけど。」
「離してやってもいいが、一つオレの言うことをきけ」

言うことを聞く必要などないのだが、後ろから抱きすくめられて身動きが取れない。あたたかい体に直に降れて余計に離れがたくなった。


「なに?」
「今日から1週間俺をここに泊めろ」
「……なんで?」
「1週間まるまる予定がなくなったから。」
「………だから?」
「ずっと一人でいても暇じゃねぇか」


いやオレだったら1週間くらい余裕でいられますけど。と思いつつ否定の言葉が出てこなかったのは、1週間シズちゃんと同棲まがいの生活を送れると考えてしまいふわふわと思考がおぼつかなかったからだ。


「ひっ」


地についた思考を取り戻そうともがいていると、首筋にざらついた感触があたり思わず変な声が出てしまった。


「色気のねぇ声出すなよ」
「色気なんてオレに求めないでくれるかな」

「臨也」
「なに」

「愛してる」


これは、きっと昨日の仕返しに違いない。
この一言によってオレが爆発寸前になったのは言うまでもなく、さらにこの日一日はシズちゃんの顔をまともに見ることすらできず、散々ばかにされたことをオレは一生忘れない。



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この2人いちゃいちゃしすぎだろうこのリア充が。







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