「健、どうしよう…。」
「何がだ。」
「あの…あのね、」
「ゆっくり整理して話せ。」
「………。」
「……。」
「猫を、拾ったの。」
「……。」
「どうしよ〜。」
「待て、俺じゃなきゃ駄目なのか?」
「え?」
「何で俺に電話した。」
「え、」
「…。」
「多分、健なら何とかしてくれると思って。」
「俺が家に戻るのは明後日だ。」
「……。」
「……。」
「…ぅ…。」
「もしもし」
「猫・・どうしよう。」
「わからん」
「元のば」
「それはダメだ。」
「ウン・・・健、飼ってくれない?」
「それは」
「私のアパートペット禁止なの知ってるでしょ・・。」
「年の半分帰ってないんだぞ。」
「ウン。」
「うん・・。」
「結婚するか。」
「んん?」
「それしかないだろ、だって。」
「ん?」
「お前が俺のいない間は俺の家で面倒見ろ。」
「うん。」
「結婚するしかないじゃないか。」
「私、そんな結婚の仕方イヤよ。」
「?」
「ちゃんとプロポーズして」
「・・・・」
「健?」
「・・・・」
「もしかして今更自分の発言の大胆さに気付いたの?」
「・・いや、まあ」
「本当に健ってば。」
「まあ、二日後まで俺の家で猫と待ってろ。」
「はい。楽しみにしてます。」
「ジャ・・・。」






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