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やつらの言葉に引き、急いで服を直す。あ…とかいう残念そうな声が聞こえたけど知らん。気のせいだろう。気のせいだと思わせてくれ。
もうやだ、こんなところ居たくない…
一人になりたい…
ヨロヨロしながらも自分の部屋に向かおうとすると、立花に腕を掴まれた。
くそっ、書記ちゃんと捕まえてろよ!
「離せよ…」
「やだっ!涼は俺の側から離れちゃダメだろっ!」
立花の意味の分からない発言に頭がクラクラした。
そういやこいつ事あるごとにこういうこと言ってきたよな…
前に休み時間にトイレ行こうとした時に同じような事言われたし。
その時のことをぼーっと思い返していると。尻に違和感。しかもなんかスースーする。
尻を見て見れば、俺のズボンとパンツを少しずり下げ、直に尻を揉む立花の手。
ひぃいい!またかよ!
「やめろ…っ!」
「だって涼の尻柔らかくて気持ちいいんだもん!」
男子高校生がだもんとか言うんじゃねぇ!
てゆか俺の尻の感想なんか聞きたくなかった!
「おい!また始まったぞ!ブツブツ言ってないで早く助けろ!」
尻を揉まれる気持ち悪い感覚に我慢が出来ず、未だブツブツ言ってる生徒会に助けを求めれば、一斉にこちらに目を向け、いきなりむせ始めた。
「し、尻が見えてやがる…っ!」
「や、柔らかそうですね…!」
「か、かわいいよう、お尻かわいいよう」
「…舐める」
だから俺の尻の感想はいらねぇんだよ!
あと書記お前はいい加減にしろ。
「な、なんだよお前ら!涼のやらしい体ばっかり見て!まさか涼の事好きになったんじゃないのか!」
俺の体やらしいとか初めて言われたんだけどどうしようちっとも嬉しくない。
しかも生徒会が俺の事を好きになるとかありえない。
だって生徒会が好きなのはお前なんだぞ?
「す、好き…?この俺が…平凡を…?」
「す、すすす!好きだなんてそんな事!ある…はず…あれ?」
「えっ、そうなの!?俺って高梨の事…っ」
「…嫁?」
おいおい嘘だろなんだその満更でもない感じ!
なに口に手を当てたり頬を押さえたりして乙女のように顔を赤らめてんだ!
やめてくれよ!
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