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最近憂鬱だった昼休みが今日は待ち遠しく感じる。

芳野とご飯だ…

久しぶりに誰かと話しながらお昼を食べるのが楽しみで思わず頬がにやけてしまう。

「基一、ご飯食べよー」

「行くぞ…」

四時間目の授業が終わり、更に緩みだした頬を両手で押さえつけていると高良と南野が弁当を持って俺の席に寄ってきた。

あれ?中野は?と思って隣を見れば、ぐっすりと眠っていた。
…だれか起こしてやれよ。

「あ、そういえば今日の昼は芳野も一緒だから」

「芳野が…?なんで?」

少し不機嫌になった南野に内心首を傾げていると、急に肩に重みがかかった。

慌てて後ろを振り向けば、俺の背中に覆いかぶさる芳野がいた。

お、おもいんですけど…

「俺が広瀬と食べたかったからだよ」

芳野の言葉にまたもや緩みそうになる頬を必死に押さえた。
けれど芳野にはバレていたみたいで、優しく俺の頭を撫で微笑んできた。
よ、芳野かっこいい…

「芳野と基一ってそんな仲良かったっけ?」

俺も芳野に微笑み返していると、どこか不満気な高良が芳野を俺から離れさせた。
芳野の体温あったかくて心地よかったのに

「んー、まぁ最近はよく一緒にいるかな」

「俺と広瀬はラブラブだもんね〜」

芳野にハートマークがつきそうなくらい甘い声で囁かれ、思わず顔を赤くしてしまった。
それを誤魔化すように勢いよく首を縦に振ると、よしよし、と優しく頭を撫でられた。

最近はずっと一人でいたから芳野に優しくされたら思わず喜んでしまう。
なんだか気恥ずかしくて、芳野に撫でられ乱れた髪を数回撫でつけた。




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