R指定はしませんが
狂ってます、短いです
先日、薬品が飛ぶので気をつけながら作業することと魔法薬学の教授に言われたけれどわたしの頭はとっくにぶっとんでいる。
「お願い、もう、やめ…て」
泣いても叫んでも誰にもきこえないこの部屋にいるわたしとあなた、男女が部屋でやることなんてひとつに決まっている。
この部屋には嫌みなくらい白いベッドと小さなバスルームしかかない。しかないというか、それしかあなたが置かないのだ、わたしがあれだけ冷蔵庫を置いてって言ってるのにいつになったら自由に飲み物を飲めるんだろう、そんな日来るのかな。
わたしはいつもそんなことを考えているのだけれど、行為中はあなたで埋め尽くされていてうまく思考回路がはたらかない。普通の性行為なんて知らないわたしにあなたは容赦なかった。
処女膜を破って大量出血する様を見て恍惚とする表情がたまらなく怖い、破って修復させて、破る、
意識なんてないほうがいいに決まってるのに、時々与えられる噛みつくようなキスとどろどろした感触と肌に残る痕がわたしを現実にとどまらせる。
「君が死んだら飾っておこう」
「勿論、殺すのはこの僕だ」
あなたはたくさん言葉をくれるのだけれど、わたしは頭がおかしくなって喘いでばっかりだから声にならない、できない。
あああと何時間こうするんだろう、あなたに作り替えられたみたいに一々反応する自分を客観的に捉えながら、胸元に歯をたてる美形に捕らえられていた。
血まみれのベッドとわたしをきつく抱きしめてあなたはわたしをさも大切にしているかのようなキスをくれた。
「んぅ、いたい」
「ごめん」
「ごめん、愛してるんだ」
美しい顔が苦しそうに歪んで、わたしを追いつめる。
わたしを蔑むその瞳も、いま、わたしのことだけを見ているその瞳も、あなたの視線をひとりじめしたいと思う。 わたしの心もびりびりに破られて、また修復させるんだろう。
白々しいほどに美しいあなたを、滴る血くらい愛してる。
ここは必要の部屋、他人にとってもあなたにとってもどうであれ、わたしには必要なの。
もっと、もっと壊して。
薔薇に埋もれて窒息死
data;20130323
ところどころの言葉は白々さまにお借りいたしました。
余談
寝る間際に処女膜の描写?を思いついて、寝て起きたらたいてい忘れるんですが今回は忘れなかったんでかたちにしてみました、内容薄いし暗いし短いしでまた編集するかと思います!はりぽた祭りはほんとうにわたし得ですおいしいですもぐもぐ。イギリスにはりぽた巡りへ行くのが夢です。