春には孵る

ぼくらだけのメリーポピンズ

泡だつ正夢

あの夜の花嫁

いつまでも海でめぐり逢う頃

とびきり青い花畑まで

四畳半の夜汽車へ

小さな星がふたりのあたらしいおうち

はねになるひと

ポラリスあざやかな街

さながら夕日にとろける夜のよう

さまよう呪いをむすんで

ふたりきりの毒

あるいはきみが泡にしずめるより

木星になる日までどうぞよろしく

みどりの食卓にふたり

はだかのままいきてみようよ

迷えるほうき星にあまえて


20160131
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