とある男達の深夜 | ナノ

ふぐ太様宅(まんぼう)の目黒さんと拙宅のグザイのコラボです。



いい酒が手に入った。それからチーズも少し。そんな電話をグザイが目黒に寄越したのはちょうど休憩にと一服していた時だった。
『お前も明日休みだろ、久し振りに飲まねえか?』
ぷかりとひとつ煙を吐き出す。グザイとは確かに暫く会っていない。それに酒とチーズも気になる。ふむと翌日の予定を頭の中で確認し、目黒は了承の言葉を返した。

「こりゃ、確かにいいモノだな」
グザイの持ってきたワインのラベルをしげしげと眺める。だろ、と得意気にグザイの口角が上がった。テーブルの上にはグザイのリクエストで作ったペペロンチーノ。チーズをつまみにグラスを傾ける。皿が空に近付くにつれ男二人、更にどちらもヘビースモーカーともなれば何も遠慮する必要はないと煙草に火を着けた。換気扇の音が耳をくすぐる。ふ、と紫煙を吐き出して一拍。
「…何してンだ」
「火ィ貰おうと思ってよ」
至近距離に迫った整った顔立ちに僅かに眉を寄せる。テーブル越しに身を乗り出すようにして口に咥えた煙草を差し出してくるグザイに面倒臭そうにひとつ舌を打つ。老若男女振り返るような容姿が程近いところにあるというのに、目黒は特に動揺した様子もなく腰を浮かせた。ジ、と焼ける臭いがしてグザイの煙草に火が移る。じわじわと生み出された灰は用意しておいた灰皿の上に落ちた。静かだった。目黒もグザイももとより饒舌な方ではない。気まずさのない沈黙は心地がいい。互いに吐き出した煙が宙を漂う。
「泊まってくのか」
「添い寝でもしてくれんのか?」
「ああ、ソファーぐらいなら貸してやる」
からん。いつ空けたのかグラスに注がれた琥珀色の中で氷が音を立てる。それを引き金にこぼした言葉はあまりにも自然で自分は思っているよりこの男を気に入っているらしい。そりゃ有り難えな。空いたグラスを片手に男は軽く肩を竦めた。




とある男達の深夜





>>ふーちゃんから誕生日お祝い文頂いてまいりましたー!
目黒さん+クシーの兄貴でsうわぁあああ萌えるぅぅうう!!!
読んでる最中私ときめきすぎて息してなかった!(笑)
なんて格好良い男達なの…!ちょっ、私も混ぜて下さいほんとっ、その辺の家具でも構わないんで!
イケメン兄貴のどアップに全く動じないイケメン目黒さん。桃源郷はこんな所にあったのか…!
煙草と煙草くっつけて火貰うっていうシチュエーション私大好きなんですよね!

本当ヨダレ垂れましたふーちゃん有難うございましたー!

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