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「うわー!すごー!めっちゃひろーい!準決勝やのに、こないすごい会場で出来るなんて!」

「騒ぎすぎやで、千奈」

「白石部長。やって観客もおるし、緊張しません?」

「アホ。緊張しとったら勝つなんて無理やろ」

「まぁ、そうですけど」


迎えた準決勝。千歳先輩が退部してしまったうちら四天宝寺。だけど準決勝は来るもので、千歳先輩なしで戦うことになった。準決勝の会場は今までと違い、広い会場で、試合をせえへん私がなぜか緊張してしまった。


「青学さんも来はったな」


青いジャージが特徴の青学さん。うわ、あの人先生なんかな?超こわそうやん、仏頂面やし。そう言うたら、白石部長にあの人が青学の部長さんやで、と言われた。


「嘘や!老けてる!うちの師範よりも老けてんちゃう?」

「師範のほうが老けてるやん」

「ぎーん、老けとるやってー!」

「千奈はんも光はんも金太郎はんもあとで覚悟しいや」

「「すいませんでした」」


マジ波動球打たれるかと思った。それにしても青学さんも個性派ぞろいって感じやなー。どこのテニス部も個性的な人が集まってんのかな?まぁ、それは置いといて、迎えた初戦。白石部長対青学は不二周助さん。青学で天才って呼ばれてるらしい。


「白石部長って、強かったんですね」

「所詮、関東レベルやったっちゅーわけやな」


ことごとく不二さんの必殺技を返し、教科書のような完璧なテニス。白石部長の聖書テニスが不二さんを追い詰めた。けど、そんな不二さんにさらに追い打ちをかけたのは、青学のルーキー、コシマエくんやった。


「コシマエ鬼や、鬼!」


ほんま小春先輩の言うとおり、コシマエくん鬼やなー。普通先輩にあないなこと言わんで!けど、不二さんはコシマエくんの言葉に目の色を変えた。そして得意のトリプルカウンター?っちゅーのにさらに磨きをかけてきた。


「ありえへん!あの人何なん!?」

「何考えてるか全く掴めへんな」


さらに不二さんは、なんたらかんたらの門番とか言う技で、白石部長のボールをネットを超えないようにした。




聖書テニス対天才

(ネットを超えへんなんて)
(ありえへん!)



END





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