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財前くんに連れられ、保健室に来た。ちょうど授業は終わって、休み時間になった。財前くんがガララとドアを開けて、そしてすぐに閉めた。え?


「何で閉めたん!?」

「いや、何や見たらアカンようなの見てもうて」


なんやねん、それ!もう一度ガララと開けて、私もそーっと覗くと、そこには保健医の白衣を着た白石部長が椅子に座っとった。


「何や財前。さっき閉めたやろ」

「部長がそんなん着てるからっすわ」

「今、保健の先生おらんねん。代わりや、代わり。どないしたん?サボりか?」

「ちゃいます。コイツっすわ」


財前くんはそう言うと私の腕を掴んで、白石部長の前に押し出した。痛いし!もっと丁寧に扱ってほしいわ。


「めっちゃ腫れとるやん。とりあえず冷やそか」


そこ座り、と白石部長に丸イスを指さされ、私はそこに座った。


「体育やったんか?」

「そうです」

「何やったん?」

「バスケ」

「突き指みたいなモンやな。すぐに治ると思うけど、腫れが引かんようやったら病院行きや」

「はい。ありがとうございます」


白石部長は慣れた手つきで湿布を貼ってくれた。白石部長って保健委員やったんやなー。っていうか白衣似合いすぎやろ!あー、ここに携帯あったら写メって友達に売るのにー!


「はい、オッケーやで!それにしても財前が連れてきてくれるとはなぁ」

「別に。たまたまっすわ」

「あ!財前くん、ありがとう」

「別に」



保健委員は白石部長でした

(財前も可愛いなぁ)
(は?)
(いやー、青春やなぁ)
(部長、意味わからん)



END





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