11 「はい。ほな今日の部活は、文化祭でやる出し物について考えたいと思います。意見あったら手あげてください」 「なんでお前が仕切ってんねん」 「ちょっと財前くん!意見あったら手を挙げてってば」 「めんど……」 新学期が始まって数日、今日の部活のミーティングは文化祭での出し物を決めることになりました。我が四天宝寺中の文化祭(木下藤吉郎祭)では、クラスごとにもそうですが、部活ごとにも出さなアカンのです。というわけで、私が仕切らせてもらってます。 「はいはい!」 「はい、謙也先輩」 「消しゴム展示会なんてどうや?おもろい形の消しゴム集めて展示すんねん」 「却下です。それ楽しいの謙也先輩だけやと思いますんで」 「はーい!」 「はい、一氏先輩」 「お笑い喫茶しようや!時間決めてお笑いライブ開催すんねん!」 「却下です。一氏先輩は一人でもモノマネライブやるらしいやないですか」 「はい」 「はい、白石部長」 「エクスタs「却下です」まだ言うてへんのに」 エクスタときたら、エクスタシーカフェとか毒草なんちゃらとか言い出すから、白石部長は却下です。一向に決まる気配のない文化祭のだしもの。何でこの人らは自分をだすことしかせえへんねん! 「はいはい!」 「はい、小春先輩」 「女装喫茶なんてどお?絶対おもろいと思うねん!」 「それ、ええですね!じゃあ女装喫茶で決定しましょ。意見は受け付けません」 「受け付けへんの!?」 「だって女装喫茶ですよ!?このイケメンの人らが女装するんですよ?集客見込めるやないですか!」 「小春の意見なら俺、さんせーい!」 「ほら、一氏先輩は賛成してくれてます」 「女装喫茶って。千奈ちゃんは何すんの?」 「私は男装します。はい、決定ということで。生徒会にはそれで提出しますね。予算に関しては小春先輩が管理をお願いします。衣装はユウジ先輩にまかせます」 おっしゃ、まかせとき!なんてラブルスが声を合わせて言った。 文化祭でやるものが決定しました (白石部長は単純に似合いそうですよね) (何をやらせてもエクスタシーやで?) END |