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HRが終わって、財前くんと一緒にミーティングをするという教室に行く。うわー、緊張!財前くんは心底めんどくさいというような顔をしていた。


「なぁなぁ、財前くん!テニス部ってどんな人おるん?」

「どんな人……変人?」

「へ、変人?」

「会うてみればわかるやろ」


テニス部ってそんな集まりなん?そういえば部活動紹介も一切テニスをせず漫才オンリーで何も紹介してへんかった気がする。指定されていた教室(2−2)に到着し、財前くんがガララとドアを開けた。


「おまたせしました」

「遅いで、財前!千奈ちゃん、よう来てくれたな!入って、入って」

「謙也。その子がマネージャーの?」

「あっらぁーん!可愛い子やないの!さ、座って座ってー」

「浮気か!死なすど!」


無理矢理座らされ、囲まれた。うわー、何か囲まれるとか怖いんですけど!


「マネージャーになってくれてありがとうな。2年2組白石蔵ノ介や。ちなみに部長やっとります。よろしく」

「あ、どうも」

「ほんで俺が、2年4組の忍足謙也や!ほんまありがとうな」

「いえ」

「2年4組、石田銀や。よろしゅう」

「よ、よろしくお願いします」

「2年1組、金色小春いいます。気軽に小春ちゃん☆って呼んでな」

「はぁ」

「2年2組、一氏ユウジ!いうとくけど小春は俺のやからな」

「え?」

「まぁ、俺らはそんな感じや」

「ちょっと待て!まだ俺が言うてへんやろ!」

「おったんか、小石川」

「お前らなぁ」

「堪忍」

「2年3組、小石川健二郎や。副部長やっとる。わからんことあったら何でも聞いてな」

「はい」


やばい、私も今忘れてたよ、このツンツン頭の人。私も1年5組の葛城千奈です、と自己紹介した。ん?っていうかここの部は2年生が部長やってんねや。きっと強い人なんやろなぁ……。それにしてもあの坊主の小春…先輩やったっけ?と一氏先輩はどないな関係なんやろ。何だか必要以上に触り合ってるし。石田先輩?は、スキンヘッドやし、何か体でかいし!


「今日はミーティングだけやから。さっき入部届もらって来てん。はい、ここに名前書いてくれるか?」

「はい」

「ほんまマネージャーになってくれておおきに。エクスタシーやわ」

「え、エクスタシー?」


この人が噂のエクスタシーの人か!イケメンなのに、何か残念じゃない?っていうかさっきから財前くんはシカトぶっこいてるし。私は部長に出された通り、入部届に名前を書いた。これは今日中に部長さんが出してくれるらしい。それからマネージャーのやることを聞いた。ドリンク作りとタオルと洗濯と部室の掃除とかその他もろもろ結構やることがあって大変そうやけど、頑張ろうと思った。



一生懸命頑張ろうと思います

(ほな、今日は解散な)
(千奈ちゃん!一緒に帰ろうや)
(謙也先輩。ええですよ)



END





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