白石先輩の一日



うちの学校には、完璧なぐらいイケメンで頭もよくて運動もできるモテモテな人がいる。名前は白石蔵ノ介。私の一つ年上だ。白石先輩はテニス部部長で、バイブルと言われるぐらいテニスが上手。



朝、白石先輩は朝練がないのか、少し遅めの時間に登校して来た。正門でのボケが大ヒットして周り皆大爆笑やった。お笑いもできるなんて、先輩素敵!あ、寝癖ついてる!可愛い!そんなところもあるんだ!



1限目、白石先輩は体育やった。朝から体育なんて大変そうだなぁ。でも私の席からちょうどグラウンドが見えるから、ラッキーだった。白石先輩たちは今日サッカーだった。うわ、シュート決めた。白石先輩ってスポーツ全般出来るからホンマにすごいと思う。


2限目が始まる前、私達が理科室へ移動している最中、体育が終わったらしき先輩が自販機で飲み物を購入しているのを見つけた。隣にいるのは先輩と同じクラスの忍足先輩。ホンマ仲良いんやなぁ。あ、忍足先輩が白石先輩の寝癖を指摘してる。せっかく可愛いのに。



3、4限目は白石先輩の姿を発見することが出来なかった。おそらく教室で授業中だと思う。



お昼休み、白石先輩は食堂で忍足先輩と財前くんとお昼ごはんを食べていた。白石先輩のお弁当はいつみても体に良さそうなものが入っている。ちなみに忍足先輩はラーメンで財前くんはカレーライスを食べていた。



白石先輩は食べ終わったのか、外で忍足くんと財前くんと共に遊び始めた。今日はラッキーかもしれない。白石先輩が外で遊んでいるところを見れるなんて。どこから持ってきたのかボールで遊んでいた。



5限目、私が体育のため外にいたら、窓際の席の白石先輩を発見した。真面目に授業を受けてて思わず見惚れてしまった。



6限目、白石先輩のクラスは自習みたいで、皆で外でドッヂボールをしていた。楽しそうと思って見ていると、財前くんに「見すぎや」と怒られてしまった。




そして帰りのHRが終わって、皆が帰り始めるころ、私は外を見ていた。すると教室内がいきなりざわつき始めた。理由は簡単。





「まゆ、待ったか?」

「おそーい、白石先輩」

「堪忍な」




白石先輩の一日の最後は、私という可愛い彼女と帰ること。





白石先輩の一日

(先輩ら、キモイっすわ)
(財前、ヤキモチか?)
(ちゃいます)
(蔵くん、帰ろー)


END





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