イルミネーション



「うわ!見て見て!あのイルミネーションすごくない?」

「家にやるとかすげえよな」

「電気代とか半端なくかかりそうじゃのう」

「現実的なこと言わないでくださいよ、仁王先輩!」


綺麗なイルミネーションや楽しいクリスマスソングで賑わう12月。友達である丸井の家で仁王と赤也と丸井としゃべる。窓から外を見れば、丸井の家の近くのおうちがイルミネーションでピカピカさせていた。確かに半端なく電気代はかかりそうだ。


「丸井先輩ん家はやらないんスか?」

「アホ!弟たちがやろうっつったけど母ちゃんがツリーにやってあるからいいだろって言うんだよ」

「かわいそッスね、弟たち」


ピカピカしているツリーを見て、仁王がコンセントからはずし、ツリーから電飾をはずした。何やってんだ、いきなり。


「赤也、ちょっと頼みがあるんじゃが」

「俺、嫌な予感しかしないんスけど」

「いや、ちょっと巻くだけじゃ」

「ちょっ、待っ、ええ!?それってやっちゃいけないことッスよ!丸井先輩!まゆ先輩!」

「丸井、ときメモすすめていい?」

「ばっか、俺の心のオアシスだぞ、やめろぃ」

「シカトッスか!?助けて下さいよ!うわああぁぁ」


哀れ、赤也。数分後、見事な人間イルミネーションが完成したことは言うまでもない。



イルミネーション

(絶対にお前ら潰す)
(ぶははは!最高!)
(仁王センスありすぎ!)
(写メ撮って幸村達にも送るぜよ)
(やめろぉぉおお)



END

※人間にやってはいけません。







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