05


「興味のある素振りを見せたり、趣味に合わせたり、ホンマに伝わってるんかな!?」

「伝わってへんやろなぁ」

「なんせあのユウジやしな」

「ほなどないしたらええねん」

「せやなぁ…」

「うんうん」

「とりあえず、毎日会いに行ったらええんちゃう?」

「オッケー!」



その5、毎日会いに行きましょう



白石いわく、毎日会いに来たら嫌でも気になってまうやろということだった。なーるほどね!よっしゃ!というわけで、今日月曜日やからとりあえず1週間毎日会いに行ってみたいと思います!


「一氏くーん!」

「また来たんか!今度は何やねん!」

「えー、用事がなかったら来たらアカンのー?」

「当たり前やろ!」

「けちー!」

「誰がケチじゃ!」

「あ、そうや!今日、お昼ごはん一緒に食べようや」

「何でお前なんかと食べなアカンねん」

「ええやんか」

「よくないわ!俺と小春との時間、邪魔すんなや言うたやろが!」

「邪魔はしてへんやんけ!仲間に入れてもろてるだけやんけ」

「それが邪魔や言うてんねん、どアホ!」

「ぬぁーにぃー!?」


(うわぁーん、白石ー!また殴られたー!)(何でお前はいつもいつも殴られて帰ってきよんねん)(うわ、アホやー!)(死ね謙也!)



火曜日


「一氏くーん!おはよーう!」

「うわ、朝から何でお前おんねん」

「嫌やなぁ、待ってたんやん」

「待つな!何でお前に待たれなアカンねん!一体何が目的や!」

「それは…おっとこれは言えへんのや!そういうわけで今日も一日がんばろなー!」

「何でお前と頑張らなアカンねん」


(白石ー!今日は殴られなかったよー!)(よかったなぁ。それが普通やけど)



水曜日


「ばあっ!」

「うわぁ!?ビックリしたやろが、ボケナス!普通に現れろ、このブス!心臓に悪いんじゃボケ!」

「ひどっ!誰がブスやねん、ブスちゃうわ」

「よう自分でブスやないって言えんな」

「ブスやんけ!もう帰れ!」

「嫌や!」

「意地でも戻したるわ」

「え、いやああぁぁぁ!」


(白石!お前コイツどうにかせえ!)(堪忍な。少しの間、我慢したってや)(なんで俺が我慢せなアカンねん!)



木曜日

「一氏くーん!お昼ごはん一緒に食べようやー」

「帰れ!」

「へぶっ!」


(いったぁ!教科書、顔に投げつけんなぁ!乙女やぞ!)(乙女やったら大人しくせえ!)



金曜日

「一氏くん!一氏くん!」

「帰れ、このアホ!」

「まだ何も言うてへんやんけ!」


(白石!なんやねんコイツ、ほんまに!返すわ!)(うぐあ…、首、首絞まる…)(返されても困るんやけど)



土曜日

「一氏くん!部活がんばってや!」

「何でお前がおんねん!」

「やだなー!一氏くん応援団に決まってんやん」

「勝手に変なモン作るな!帰れ!」


(あ、ちょ、待っ!閉めだされた!)(先輩、アホっすよね)



日曜日

「もしもーし!今日は会いに行かれへんから、電話してみ『ブチッ』え、切られた?」




毎日会いに行きましょう

(うわぁーん!白石ー!)
(どないしてん)
(一氏くんに電話かけたらブチって切られたー)
(さよか)
(しかも電話に出てから切るとかー!通話料少しとられてんやけどー!)
(残念やったな(まぁユウジの気持ちもわからんでもないけど))



END





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